だから僕はこんな珍しい「真っ赤」な杉を目にした時にこう考えるのです......
「......もうかりまんな( ̄+ー ̄)キラーン」
つづく......
古代、様々なモノへのメッキや装飾、金属の精錬や赤色の塗料、
不老長寿の薬「仙丹」の原料にまでなっていた水銀。
その原料である「真っ赤」な鉱物である辰砂(しんしゃ)は、
当時の日本においては「丹=たん=に」と呼ばれ重宝されていました。
「丹=たん=に」とは、
辰砂と同じ意味であり、
それ自身の色である「赤=朱」と同じ意味でもあります。
そしてそんな「丹」を自在に扱う技術や知識は、
前回記した「錬金術」の中でも、特に「練丹術=れんたんじゅつ」とも呼ばれ。
「練丹術師」は時の権力者からも手厚い保護や待遇、利益も得ていました。
そんなこともあり、莫大な富を生む「丹」の価値を知る者は当時、
その鉱脈を求めて日本の隅々まで駆け回っていたと思われます。
現在でも地名に「丹」と名のつく所は、
昔、そんな「丹」が採取されていた貴重なる地であったりもしますし、
時にそんな鉱脈を持つ山から流れ出す川は丹を含んだ赤色になることもあり。
「丹生川=にうがわ=にゅうがわ」
「丹川=にがわ」
などとも呼ばれていました。
そして、この貴重なる「丹」を産み出す大地や山川を護る神様というのも
ちゃんと存在していて。
その神様こそが「丹生都比売=にうつひめ」の神。
ヒメと名のつく通りの女神様になります。
全国で約180社以上あると言われているこの丹生系の神社で祀られる神様は皆
この丹生都比売さんであり、
その社(やしろ)の有る地の多くは丹の産地でもあった......
という事にもなります。
丹の神様。
朱の神様。
丹生都比売。
丹を生む都の姫。
前回の記事で写真と共に記した、
真っ赤な杉の大木がパラパラと聳え立つ地というのは、実は、
その丹生都比売さんの「総本宮」でもある別格!の由緒正しき神社の境内。
神社の名は「紀伊国=きいこく=和歌山県」第一の宮、
「丹生都比売神社=にうつひめじんじゃ」
そして、
この場所......
何を隠そう!?
アノ、
誰もが知っているであろう高僧「空海」さんが開いた「高野山」の奥に隠れ在る地。
高野山の中心からも人里からも離れ、
ヒッソリと存在する聖地......
そう......
ココは高野山を護る神が住まう地。
丹生都比売こそが高野山を守護する真の女神様なのです。
少なくとも僕はそう感じています。
知る人ぞ知る、とても古く、美しい地なのでございます(^^)
とにかく古い感じの所です。。
空海さん以前、一体いつの頃から?
崇められていた地なのか。。
大陸で密教や当時の先進の叡智を学んで帰って来た空海さんは、
ココに自生している真っ赤な杉を目にした時、
ソレが意味することは即座に理解出来たことでしょう。
ココを聖域とし、囲い、所有することでもたらされる莫大な利益も力も
容易に想像出来たハズです。
「......もうかりまんな( ̄+ー ̄)ニヤリ」
などという僕の様なB級な考えでは勿論なかったでしょうが、
少なくとも、民衆に大切な教えを広めていく際に必要な、
盤石な資金基盤の確保は思い描いたと思われます。
高野山とは、実は、この国でも最も大きな「丹」の産地でもあったのです。
丹の女神の住まいがあったところなのです。
現在に至る迄、
強大な権力と影響力を持ち続けて来た高野山の基盤となった力や財源は、
空海さんやその教えは勿論のこと、その一方で、
この山にあった豊富な「丹」が産み出していたということでもあるのです。
そうでなければ、
古の時代から今に至るまで「高野山」という途轍もなく大きな一大宗教施設や組織、
周辺に広がる人々が暮らす街迄も造営し続けられるはずがありません。
「朱」の女神様を巡る旅というのは、
実はこの高野山と空海の秘密を解き明かしていく旅でもあるのです。
神秘に満ちた真言密教。高野山。
そしてその開祖であるスーパースター「空海」が、
さらに崇め、称え、祀った神こそが高野山の神。
朱を産む「丹」の女神様でもある丹生都比売さん。
それは、美しく、
「赤色=生命力」に満ちた「朱の女神様」でもあります。
ココへ来て「朱の女神様」の話しは、
当然のコトながらその高野山へと......続いていきます。
歴史の深淵に流れている物語へと続いていくのです。
つづく。。
「......もうかりまんな( ̄+ー ̄)キラーン」
つづく......
古代、様々なモノへのメッキや装飾、金属の精錬や赤色の塗料、
不老長寿の薬「仙丹」の原料にまでなっていた水銀。
その原料である「真っ赤」な鉱物である辰砂(しんしゃ)は、
当時の日本においては「丹=たん=に」と呼ばれ重宝されていました。
「丹=たん=に」とは、
辰砂と同じ意味であり、
それ自身の色である「赤=朱」と同じ意味でもあります。
そしてそんな「丹」を自在に扱う技術や知識は、
前回記した「錬金術」の中でも、特に「練丹術=れんたんじゅつ」とも呼ばれ。
「練丹術師」は時の権力者からも手厚い保護や待遇、利益も得ていました。
そんなこともあり、莫大な富を生む「丹」の価値を知る者は当時、
その鉱脈を求めて日本の隅々まで駆け回っていたと思われます。
現在でも地名に「丹」と名のつく所は、
昔、そんな「丹」が採取されていた貴重なる地であったりもしますし、
時にそんな鉱脈を持つ山から流れ出す川は丹を含んだ赤色になることもあり。
「丹生川=にうがわ=にゅうがわ」
「丹川=にがわ」
などとも呼ばれていました。
そして、この貴重なる「丹」を産み出す大地や山川を護る神様というのも
ちゃんと存在していて。
その神様こそが「丹生都比売=にうつひめ」の神。
ヒメと名のつく通りの女神様になります。
全国で約180社以上あると言われているこの丹生系の神社で祀られる神様は皆
この丹生都比売さんであり、
その社(やしろ)の有る地の多くは丹の産地でもあった......
という事にもなります。
丹の神様。
朱の神様。
丹生都比売。
丹を生む都の姫。
前回の記事で写真と共に記した、
真っ赤な杉の大木がパラパラと聳え立つ地というのは、実は、
その丹生都比売さんの「総本宮」でもある別格!の由緒正しき神社の境内。
神社の名は「紀伊国=きいこく=和歌山県」第一の宮、
「丹生都比売神社=にうつひめじんじゃ」
そして、
この場所......
何を隠そう!?
アノ、
誰もが知っているであろう高僧「空海」さんが開いた「高野山」の奥に隠れ在る地。
高野山の中心からも人里からも離れ、
ヒッソリと存在する聖地......
そう......
ココは高野山を護る神が住まう地。
丹生都比売こそが高野山を守護する真の女神様なのです。
少なくとも僕はそう感じています。
知る人ぞ知る、とても古く、美しい地なのでございます(^^)
とにかく古い感じの所です。。
空海さん以前、一体いつの頃から?
崇められていた地なのか。。
大陸で密教や当時の先進の叡智を学んで帰って来た空海さんは、
ココに自生している真っ赤な杉を目にした時、
ソレが意味することは即座に理解出来たことでしょう。
ココを聖域とし、囲い、所有することでもたらされる莫大な利益も力も
容易に想像出来たハズです。
「......もうかりまんな( ̄+ー ̄)ニヤリ」
などという僕の様なB級な考えでは勿論なかったでしょうが、
少なくとも、民衆に大切な教えを広めていく際に必要な、
盤石な資金基盤の確保は思い描いたと思われます。
高野山とは、実は、この国でも最も大きな「丹」の産地でもあったのです。
丹の女神の住まいがあったところなのです。
現在に至る迄、
強大な権力と影響力を持ち続けて来た高野山の基盤となった力や財源は、
空海さんやその教えは勿論のこと、その一方で、
この山にあった豊富な「丹」が産み出していたということでもあるのです。
そうでなければ、
古の時代から今に至るまで「高野山」という途轍もなく大きな一大宗教施設や組織、
周辺に広がる人々が暮らす街迄も造営し続けられるはずがありません。
「朱」の女神様を巡る旅というのは、
実はこの高野山と空海の秘密を解き明かしていく旅でもあるのです。
神秘に満ちた真言密教。高野山。
そしてその開祖であるスーパースター「空海」が、
さらに崇め、称え、祀った神こそが高野山の神。
朱を産む「丹」の女神様でもある丹生都比売さん。
それは、美しく、
「赤色=生命力」に満ちた「朱の女神様」でもあります。
ココへ来て「朱の女神様」の話しは、
当然のコトながらその高野山へと......続いていきます。
歴史の深淵に流れている物語へと続いていくのです。
つづく。。