雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

KINGSMAN

2016-02-05 23:54:38 | 面白い...映画/音楽
もういいのでしょうかね。
スターウォーズのお話。
劇場の空席もかなり目立ってきてますし。

個人的にはちょっとむずかしい話題なのです。
イチ、ファンとして。
この話題にふれるのは。
なんだか。今作。
そもそも、生みの親であるジョージ・ルーカスさんが
監督引退を発表した時には

「もう残されたエピソード三部作は作られないのかな......」

という状況でもあったので、
それが多くの人の尽力で(タブンそうであったろうと思ってます)
こうして奇跡的にシリーズがリスタートされたことは、
ファンとしてはとても幸福で喜ばしいことではあったのですが、
やはり、内容が......
今までの作品群があまりに偉大であり過ぎたので、
なかなか......評価的なことは難しい感じで。
多くのファンが期待する水準に達していたか?
というと、
とても表現が難しい線上に置かれた作品の様に感じておりまする。
勿論、個人的にわ。です。ええ。もちろん。

アレですかね。

「JJエイブラムス初の及第作!」

なんていう感じでしょうか。

「JJならこれくらい当たり前に作れるでしょう。
それ以上はあったかな?なかったかな?」

というところの作品なのかもしれません。
でも、スクリーンから一番感じたのは、
監督JJの並々ならぬプレッシャー。緊張感。
もう、張りつめてました。
カットの隅々にまで。

「彼ほどの凄い監督でもこんなことがあるんだなぁ......」

と、そこには深い感慨みたいなものもありましたが、
今迄の彼の映画でこんなことは一度も無かったと思うのです。
それが僕には結構インパクト大で。
その彼の緊張感でもって、
ゆとりのある表現やカット、構図などは全くなし。
そうせざるをえないような脚本の長さと
内容だったのかもしれませんが。
とにかく全編一分の隙もなくビッシリ!と、
文句の言い様のない完璧なカットや編集が連なってました。

「文句の言い様がない」

それこそが「完璧さ」であって、
それが出来ちゃうJJの凄さを改めて感じながらも、
同時に、そこに、
僕は彼のプレッシャーをズシリと感じていたのですね。
きっと。
それをまた新進の俳優陣がものの見事に増幅してしまっていて。
きっと監督と同じ様に緊張していたのだと思います。
そんなキャラクターへの感情移入も妙に出来なかった感じで。

JJの凄さを見せつけたスタートレックなどでは
そんな完璧さの中に、しっかりと確信的な「崩し」や
「叙情感」がちゃんと入っていて、
それは物語やスクリーンに伸びやかさや
メリハリを与えていたと思うのです。
それがスターウォーズでは全くなかった。
JJほどの経験値がある人でも、プレッシャーって、
自分が自覚できないところでちゃんとあるのでしょうか。
難しいっす。

映画って、

あらゆる作品て、

創るのは本当に難しいものなのですね。

そんな中での隙や隙間って、

とても大事に思えます。

完璧さも、

完璧さを目指す姿勢や精神もとても大事だと思います。

崩し、も、

とても大事なことなのでしょう。

崩された隙間には、
そこに入り込める自分の中の「何か」があって。
それは作品に必要な「何か」なのかもしれません。

どちらもとても大事だから難しいのですね。
人に見せる作品創りって。
自分という人間作品が歩む道づくりも、
きっとそんな作品創りと似たようなものでしょうか。

難しいのです。

ええ。

今回のスターウォーズからは、
見ていて色々と学ぶことが多かったのです。ホント。
そんなことも「星の時代」のメッセージなのでしょうか。



昨年公開された多くの作品の中では、
そんなスターウォーズとは逆に、緊張感が薄れてしまったのか?
もともとスキが無く、
ハラハラドキドキも沢山詰まっていた作品が
回を追うごとにとても平たい作品になっていってしまった......
というようなものも幾つかあった気もしていて。
SFエンタメ大作系では
「ハンガーゲーム」
などが、その代表的なものとしてあげられるのでしょうか。
このシリーズはなんだか中だるみが生じたまま「2」「3」と
作品がなだれこんでいってしまったという印象があります。
ファーストが素晴らしかったので、
なんだかちょっと悲しかったのです。

「ヒットするのか?ホントーに、、、??」

なんていうお偉いさんや資本系の方々の厳しく、
時に理不尽な裁判を通り抜け、
やっとの思いで懸命に創り、
世に送り出したであろう一作目。
それが予想外の大ヒット!
となった後の作品だったわけで......



本当に難しぃっす。

ヒット作って。

ヒットしても、

それはそれで嬉しい反面、

様々な十字架を背負うのですね。

複雑っす。



一方で、
そんなSFエンタメ系作品群とまったく同じでは無いのですが、
エンタメ系でくくられる作品群の中では、昨年、
これまでどおり、
あいも変わらず抜群の輝きと大物マイペースぶり!?
を発揮した監督がマシュー・ボーンさん。
もう、今やこの人が僕のナンバーワン監督さんかもしれません。
今回のスターウォーズで

「JJか?マシューか?」

と、個人的好き好き監督なうチャート!
の頂上決戦が行われていたのですが、
結果はマシューボーンさんの圧勝でした。
ほんとに。凄いっす。この人。いま。
僕の大好きナンバーワン子です。



そんな彼の昨年の作品「キングスマン」。
「キックアス」
に続いて、
またも完膚なきまでに喜ばされまちた。(^^)

2015年で一番面白かった映画の一つ。
圧倒的に面白いエンターテイメントで、
作者のぶれない、
ブットイ心の御柱(しんのみはしら)が一本ビシッ!と通った作品。
背広系の大きな圧力を見事に交わしながら
やりたいことを伸び伸びと表現しちゃう才知とタフな精神力。

大絶賛!です。

もう。大好きっす。
マシューの作品。
ま、今回も、
子供とかお上品な彼女とかと見れるような映画ではないのですけど。
でも、やっぱり、えぐいシーンも何故か漫画の様に軽やかに、
美しくコミカルに見せてしまう彼の表現力にはいつも感服いたします。



そもそも「キングスマン」とは何か?
キング=王たる、マン=男。
イギリスが舞台でもあるので
「キングスランド=イギリス」の男とは?
紳士たる男とは?
というような意味なのかもしれません。
もしくは、

「王統たる家を継ぐの男とはこうであるべきだ。。」

というような意味合いなのか。
そんな感じのタイトルです。
主人公は若くて才能にあふれてはいるけれど、
人間的にはヤサグレタ、何事にも反発的な男。
彼は複雑ですさんだ母子家庭で育ち、
今も階級的社会の底辺でもがく様に暮らしている男。
そんな彼のトコロに一人の
「英国紳士然としたビシッとスーツを決め込んだ男」
が訪ねてきて、いろいろなことを少しづつ、
彼が大人になるにつれ教えていってくれます。
彼は荒ぶる若者にこんなことを少しづつ話していきます。



「Manners make it man―――――
マナーズ メイク イット マン―――――マナーが紳士を創るんだ」

「人は生まれた家柄で紳士になるんじゃない。
何かを学んで紳士になる」



若者は時々かみつきます。



「OK。じゃぁ、どうすればいいんだ?」

「そうだな。先ずは正しい礼儀を学ぶんだ。
次は、正しいマティーニの作り方だ」

「いいか。
紳士に大切なものは言葉の発音ではない。
自分に自信を持てるか、どうかだ」

「ヘミングウェイは言った。
他人より優れたものでなく、
過去の自分より優れたものが気高い、とね」



この映画。本編とは別に、最後の最後に泣かしてくれます。
ぶわぁぁーー(T . T)っと。
派手なクライマックスの後に、
黒バックのエンディングロールにこんな文字が浮きあがるのです......



「真のキングスマンとは何かを教えてくれた
母キャシーにこの映画を捧げる」



要所要所でかかる素敵な音楽は、
Roxy Music(ロキシーミュージック)と
Dire Straits(ダイアーストレイツ)。
わかる人にはわかる!?エレガントなセレクション♪☆
ホント。隅々までイカしてます(^^)
大ヒットにつきシリーズ化も決定したようで。
スターウォーズと共に今後も楽しみなタイトルなのです。


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