新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

歴史の人物像:組織を作る上に必要な人たちって?

2008-05-04 23:02:20 | Weblog

こんばんは。

さて、日中に札幌に帰ってきて、少し実験を行い・・・帰宅しました

若干旅の疲れが残っているようなので、軽い内容の記事を書きたいと思います。

 

僕は高校時代、歴史(日本史でも世界史でも)が得意だったのですが、子供のころから「生物学」関係や「歴史」「文学」に関しては興味を持って勉強(と言うより、趣味だな)していました。

そのためでしょうか、自分を含めて歴史上の人物になぞらえる事があります。

もちろん、まったく同じはずもなく・・・こういうタイプの人物・・・って感じで。 歴史上の人物の分類方法もいくつかあるのですが、今日はこのタイプの分け方でいってみたいと思います

攻めの得意な人物

守りの得意な人物

両方できる天才さん

 

攻めの得意な人物と言うのは、僕の中では「豊臣秀吉」「高杉晋作」「西郷隆盛」など

守りの得意な人物と言うのは、「徳川家康」「木戸孝允(桂小五郎)」「大久保利通」など

両方得意な人・・・と言うよりは、なんでもできる天才:「織田信長」「坂本竜馬」

あげた人物像は、わざと「戦国時代末期」の3人と、「江戸末期~明治維新」の長州・薩摩+坂本竜馬ですw

何故って、今と似ているから。

 

攻めの得意な人物と言うのは「現状の悪いところを破壊し、新たな枠組みを作る事ができる人物」です。豊臣秀吉も長州の高杉晋作も、西郷隆盛も「旧体制」を破壊し、新たな体制の枠を作った人・・・と言ってよいと思います。

彼らの特徴は「守りに弱い」。

豊臣秀吉は、五大老・五奉行・・・まぁ、呼び方は何でも良いですけど・・・大雑把なシステム作りしかしていません。大きな枠を作っていますが、細かな制度は・・・このあとに来る徳川幕府とは比べようがないところです。

高杉晋作は「奇兵隊」など、「武士=戦い」の状況を「民兵組織」を作ることで常識を大きく変えました。この奇兵隊を中心とした「民兵」が「藩」を変えて、倒幕への流れと行くわけです。

ところが高杉晋作の場合、奇兵隊を組織するとかはしました(藩の体制もつぶしてしまった)けど、新しい細かな藩の制度の作成には関わらず、桂小五郎を呼び出して任せてしまった

西郷隆盛はいわずと知れた「明治維新」の中心人物ですが、明治維新までは立役者ですが・・・明治維新以降の細かな制度に関しては、実は関わっていません。まぁ、下野したからかもしれませんが・・・タイプが違うのではないかと思っています。(鹿児島県人に刺されそうで怖いw因みに僕は西郷隆盛好きですからね)

 

守るが得意な人・・・というのであげた3名の方は「組織」の細かなシステム作りなどが得意な人たちです。いってしまえば「攻め」の得意な人たちがやったことを引き継いで、枠組みの中をしっかり作っていけるタイプの人たち。

徳川家康はいい意味で「豊臣家」をついで、新しい日本の政治体制に移行しました。あれだけ細かな政治体制を強いていれば、豊臣家も潰れなかったかもしれません。そういう意味では豊臣秀長の死が大きかったのでしょうね・・・。守りの人でしたから・・・。

桂小五郎、大久保利通・・・両者とも、先程あげた「高杉・西郷」の作った枠をうまく利用して、内部配置を完璧に仕上げていった人たちと言ってよいと思います。 こういう「守りのタイプ」がいます。

 

一方で、めったにお目にかからない「天才系」が織田信長や坂本竜馬。

織田信長も坂本竜馬も「旧体制を壊し、新たな体制に持っていく」攻めの部分も、「内部配置。新しい細かな体制の考え」両方を持っていた天才です。

この天才たちは「他の人の考え」がいまいち理解できない。

織田信長も「理性的・理論的・合理的」に考えすぎで、ひとの「感情」に配慮しなさ過ぎたのかもしれません。もちろん、感情の理解はあったと思います。そうでなくては、人はついていけませんから。

坂本竜馬も「天才」ゆえの進歩の速度・・と言うものが目に付きます。当初は剣術、そのあとは「銃術」、そのあとは「国際法」などを中心とした「政治的な話」と、どんどん進歩して周りのついてきていた人を置いていってしまう。

坂本竜馬が「剣術を勉強しろ」と言っておきながら「次の時代は、鉄砲だよ」と、次ぎあったときに言われたら・・それまで剣術をしていた人はどうしたらよいのかw

 

このタイプの人も中には存在すると思います。

 

因みに僕は自分では、「攻めのタイプ」だと思っています (因みに、一番似ていそうなのは高杉晋作かもしれません)。

 

現実として「今の医療に関して、壊れたあとの作るべき大きな枠組み」のイメージは出来ている。ただ、それを細かくどう実行していくべきかは・・・詳細な検討は苦手・・・。と言うより、そんな事したくないw こういう状況になれば、理想に近づける。今の体制の良くないところは・・・だから、このようにして、こういう体制を作ってしまえばよい・・・・(指示語ばかり)

研究に関しても「自分の研究」をしていても「次から次へとアイデア」が浮かんできます。学会に行くと、自分の研究と関係しそうな事がクローズアップされてきます。ほかにも・・・このようなことを証明できたら、人の役に立ちそうだ・・・とかですね。ただ、どうやって証明するか・・というのは経験不足もあると思いますけど、細かい話は好きではない

実生活も「新しい何か」に取り組むときは、「瞬発力」で一気に行きますけど・・実は大きな枠組みを作ってしまうと満足するタイプw

むしろ、苦手だとわかっているから・・・システム作りは・・本当は「友人」だとかを頼りにしたい・・タイプ。まぁ、やる人がいなかったら「苦手」を承知でやりますけど・・・・。大学時代はいい経験をさせていただきました。本当に・・。

 

先日、研究室の助手さんから「先生は細やかな人ですよね」と言われて、思わず「何がですか?むしろ大雑把だと思いますけど?」と言う話になった。 実験の無駄がないように、分刻みのスケジュールを作っている(と言うか、考えてやっている。2通りの実験を・・・)から・・・と言う事でしたが、本来はそういう作業は嫌いなタイプです。

 

さて・・・何が言いたいかというと、今のような「混乱した社会」において「戦国時代」や「明治維新」のときのように、「壊し屋」系の攻めのタイプが大きく動き出し、彼らを使ってうまく枠組みを作った後、「守りのタイプ」の人たちが「うまく枠組みの中を作っていくべきではないか」と思うのです。

今はそういう時代の様な気がします。

 

僕はどちらかと言うと「攻め」タイプですから、今の混乱期は正面に出ようとしていますけど、きっと混乱が収まってきたら「さっさと引っ込んで」、自分の好きな臨床や研究に戻る。もしくは、それに加えて「自分の生活」を確保する・・・のではないか・・・と思っています。

そうでなかったら、攻め続けですね。他の分野へと動きを広げる

外へ向かうタイプ。目が外へ向いている。新しいものへ向く。そして、現状を壊して新しい何かを作り出す。しかし、最後までは残らずに・・・と言うタイプ。

 

そんな事を、「組織」に関して考えたときに思いました。

 

なるほどね~。そういう考え方もあるかな~と、思っていただける方・・応援をよろしくお願いいたします。

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なかのひと 

静岡の件、第3次試案の件、事故調の件・・・様々な問題を抱えている日本の現在です。 第3次試案の件ですが・・・・ 「新小児科医のつぶやき」でYosyan先生が「第3次試案に対するパブリックコメント」を緊急要請されています

 http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080504#1209890794   

このままで行くと、第3次試案で通ってしまいそうだ・・・と言う事です。もし、この件に関して、パブリックコメントを書いてくださる方がいらっしゃいましたら「http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=495080001&OBJCD=&GROUP=」

から、よろしくお願いいたします。

第3次試案のままでは、医療現場が崩壊しかねません

と書いていただければ、良い様な気がしますw

 

さて、明日は実験はStopして、明後日の花見の準備を高校の友人とする予定です。 明後日は花見当日ですが、11時からなのでそれまで実験をしていようと思っています。

 

それでは、また。

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「第3次試案」医師会の8割は賛成:医療崩壊を加速する医師会

2008-05-04 09:16:06 | 医療

すごく批判的な記事です

日医がアンケート調査 3次試案、都道府県医師会の8割が賛成 結果踏まえ日医としての公式見解を取りまとめへ

記事:Japan Medicine

提供:じほう【2008年5月2日】  

診療関連死にかかわる死因究明制度創設に向けて厚生労働省が示した第3次試案について、約8割の都道府県医師会が同試案に基づく制度創設に賛成の意向を示していることが、日本医師会が実施したアンケート調査で明らかになった。日医は4月24日の都道府県医師会担当理事連絡協議会で集計結果を報告した。協議会終了後、本紙の取材に応じた木下勝之常任理事は「制度創設に向けた会員の理解は深まった」と述べ、アンケート結果を踏まえて近く日医としての公式見解を取りまとめる意向を示した。  

アンケートの集計結果によると、47都道府県医師会のうち第3次試案に基づいて制度を「創設すべき」と回答したのは36医師会(76.6%)、「創設すべきでない」は7医師会(14.9%)、「その他」は4医師会(8.5%)だった。 

「創設すべき」とした医師会からは、「届け出範囲がより明らかになった」「警察独自の捜査ではなく、医療安全調査委員会(仮称)の専門的な判断のみが尊重されることを期待したい」などの好意的な意見があったが、「捜査機関に通知する事例は具体的にどのようなケースか」「解剖医の確保は可能か」などの疑問点も寄せられた。 

「創設すべきでない」と回答した医師会からは、「刑事訴追からの回避を第一の目的としているから、明らかに違法性のあるものまで調査委で扱おうということになる。国民からは事故隠し、犯罪者擁護と取られかねない」「(捜査機関への通知対象となる)『重大な過失』の意味があいまい」などの意見があった。 

制度創設によって警察などによる捜査が「謙抑的」になるとされている点については、賛成・反対双方から、「楽観的な期待に過ぎないのでは」とする懐疑的な意見があった。 「調査委が優先」の意義大きい-木下常任理事  木下常任理事によると、協議会の場では、医療行為に関する死亡の刑事免責を求める意見や「重大な過失」の定義、捜査が「謙抑的」になることの裏付けに関する質問や指摘が都道府県医師会側からあったという。 

木下常任理事は「厚労省と法務省、警察庁の合意の下に、調査委による調査を優先する内容の第3次試案が示された意義は大きい。そのことを都道府県医師会の先生に丁寧に説明した」と述べ、アンケート結果を踏まえて日医の公式見解を早急にまとめることに意欲を示した。

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本来、すべての原因究明は「システム」の改善のために行われるべきものですが、今回はまだ「個人のつるし上げ」のリスク、総じて「医療崩壊」へ向かうリスクを内在しています 現時点での賛成は非常にリスクが高いと思うのですが・・・。

事故調関連の記事は・・・僕はあまり作らずにいようと思っていたのに・・・ この人たちは・・・・「楽観的な期待に過ぎない」ことも考えているのに、あくまで賛成しますか?

お年を召されてきて・・・?それとも「長いものに巻かれろ?」

いずれにせよ、どうしようもないですね

因みに、昨日の朝・・・MRICのMLに「野村先生」が再び事故調の件に関して投稿されていたので紹介します

臨時 vol 56 野村麻実 「調査委員会ができれば訴訟は減る」に騙されるな

2008年5月3日発行    

□■ モデル事業で遺族の多くが納得していない ■□            

国立病院機構 名古屋医療センター           

産婦人科 野村麻実  

医師会は厚労省に騙されている──。4月28日、このようなタイトルの文章を、「MRICメールマガジン」や「日経メディカルオンライン」などの媒体に掲載していただきました。この記事で私は、「調査委員会の結論が出るまで警察の捜査がストップするというのは単なる医師側の誤解だ」と指摘いたしました。なぜなら警察庁は、「遺族の告訴などがあれば、動かざるを得ない」と国会の場で証言しているからです。  

そこで、次に気になるのは、警察が調査委員会の結論が出る前に動く可能性がどの程度あるのか、という点です。厚労省には、そのようなケースは実際にはほとんど起こらないという楽観的な考えがあるかもしれません。しかし、現在行われているモデル事業からは、そういった事態がむしろ頻発する可能性があるという事実が浮かび上がっています。今回の記事では、そのことをご説明したいと思います。  

まずはおさらいです。4月4日に行われた厚生労働委員会での岡本充功議員の質疑(http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/009716920080404004.htm?OpenDocument)において、「これ(調査委員会の調査)が迅速に進まない場合には、遺族の早く解決をしてくれという願いもあれば、当然警察は捜査に乗り出さざるを得ないという理解でよろしいのか」という岡本議員の質問に、米田刑事局長は「おっしゃるとおりでございます」と答えています。

調査委員会の結論が出るまで警察の捜査がストップするというのは単なる医師側の誤解だったわけで、第三次試案は、私たち現場医師が医師会から説明されていた仕組みとは大幅に違っていました。  

そうすると、「ならば迅速に医療安全調査委員会が動けばいいではないか」「医療者側がきちんとやりなさい」という声も出てくるでしょう。ところが、実際はそうはいかないことが、皆さんもご存知の「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業」で判明しています。この事業は、現在厚労省で検討されている調査委員会の試験運用とも言うべき事業で、平成17年9月1日より開始されており、この2年半ほどの間に計66事例(5月1日時点)を扱っています。  

モデル事業には色々な問題があるのですが、ひとつの問題は終了するまでに時間がかかり過ぎていることが挙げられます。調査結果を遺族に説明するまでに要した期間は、モデル事業中央事務局の最新(5月1日時点)の情報で平均10.1カ月(48例)となっています。モデル事業に関わったある医師に聞きますと、関与した案件2件のうち、1件は家族に結果報告するまで1年6カ月を要し、遺族から「どうしてこんなに時間がかかったのか」とクレームを受け、もう1件も調査開始から1年を超えていますがまだ報告できていないということです。さらに、愛知の例では、モデル事業の途中にご遺族が結局刑事告訴をして打ち切りとなってしまった例がありました。  

この点に関して、厚労省の検討会(診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する検討会)の資料にもありますが、「モデル事業から評価結果の報告を受けるまでの期間が長く、その間、遺族に対して十分な死因の説明ができなかったため、遺族との関係が悪化したとの報告もあった」(http://www-bm.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0627-6a.pdf)と指摘されています。また、先日の朝日新聞の記事(http://www.asahi.com/national/update/0426/OSK200804260078.html)で、「司法解剖の結果が開示されるまでに時間がかかりることが訴訟の一因になっている」という日本法医学会での発表が報じられています。上記で紹介した岡本議員の指摘は、杞憂にとどまらないのではないでしょうか。  

重要な問題は他にもあります。調査結果が判明しても、遺族が納得してくれない可能性が非常に高いことです。大阪府モデル事業の調整看護師の話では、彼女が担当したモデル事業での案件8例の内、調査報告終了後に遺族の納得が得られたのはたった2件しかなかったそうです。大阪府モデル事業の地域代表者である阪大法医学教授・的場梁次氏が「2年間で14例調査が終わったが、遺族の納得を得られたのは半数行かない」と以前に言われたそうですが、その具体的数字のあまりの低さに驚きました。モデル事業でこれだけ遺族の納得が得られないのですから、第三次試案の調査委員会を制度化したところで、民事・刑事訴訟の抑制につながるとは到底思えません。  

日本医師会の木下理事は、医療安全委員会をアピールするために涙ぐましいほどの努力を行っておられます。「刑事訴追からの不安を取り除くための取り組み」と題して、その1を日医ニュース第 1110号 (2007年12月5日発行)に掲載したのを皮切りに、その2、その3、その4と幾度となくPRして来られました。前回の記事(http://mric.tanaka.md/2008/04/28/_vol_52_1.html#more)でも述べましたが、その内容が客観的に見て虚偽に満ち医師を欺くものになり、挙句の果てに警察庁、法務省から「文書を交わしたことはございません」と答弁されてしまうのでは、あまりにも浮かばれません。  

5月1日日本産科婦人科学会は「医療の安全の確保に向けた医療事故による死亡の原因究明・再発防止等の在り方に関する試案 ―第三次試案」に対する意見と要望(http://www.jsog.or.jp/news/pdf/daisanjishian_20080501.pdf)の中で「この制度は捜査機関が調査委員会の判断を優先させることを確実に保証し、加えて、遺族から警察に告訴が行われた場合や調査報告が遅れた場合に、警察が独自に捜査を始め、誤った判断で過失を認定し刑事訴追を行うことも防止できなければならない」旨主張しており、また木下先生の4回にも及ぶ呼びかけの題名「刑事訴追からの不安を取り除くための取り組み」からも現場医療者にとって、委員会設立に譲れない最重要事項であることは間違いありません。  

厚労省は医師と医師会に対し、この制度のリスクとベネフィットを客観的に説明し、その上で再度議論を進めていくべきであると申し上げます。

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現場から離れた医師会・・・ 僕は申し訳ありませんが・・・・旧来の医師会には期待できないと思いますけど?

いくらなんでも・・・「楽観的な期待」かもしれないと考えているのに、全国の医師の総意と取られかねない意見を提出しようとしている事自体が・・・この組織の危なさを露呈していると思います。

さて、今後どうなっていくのか?

「希望的・楽観的観測」の可能性を考えながら・・・将来の医療を適当に決めようとしている・・・医師会が8割賛成していると言うこの事態に対して、おかしくないかな・・・と思われる方は応援をお願いいたします

 

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なかのひと 

さて、そろそろ出発します。実は10時の飛行機だと思っていたら12時の飛行機だたという困った事態が起きていますw

今日は札幌に戻ったら実験をして、家に戻ります。

ま、実験のメインは明後日の花見の前にやる処置と、5月8日に行うつもりの実験ですけどねw

コメント (2)
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静岡「早期剥離」と第3次試案:第4次試案の必要性

2008-05-04 08:22:11 | 医療

おはようございます。

昨日までのお疲れモードから一転、シャワーも浴び・・朝食も食べて元気一杯の状態です

頭がクリアになったところで、例の「早期剥離」事件に関して考えてみました。

 

今回の事件に関して、様々なブロガーの先生方が意見を書かれていますので、詳細な検討に関しては先輩ドクターの皆様方にお任せして、僕は違う視点から考えてみたいと思います

 

まず、書き始める前に、これから生まれてくるはずだった「希望」と愛する「妻」「娘」を失われた御家族のお気持ちは「完全な理解」とはいえないまでも、共感するところは多くあります

だって、そうでしょう?この事件が起こる数日前までは「希望」に満ち溢れて、恐らく「子供の名前」を決めたりだとか、子供用品を買ったりだとか・・・いろいろなさっていたと思うのです

それを考えれば、そういった一つ一つの事柄が、残されたご家族の「何故なんだ!」という思いに繋がる事は「共感」できるのです。

 

今回は各先生方のBlogを見ていると、なんとなく「情報」が入り乱れているようなので、ご家族の不信感などが募っていっているのかもしれません

 

情報が不確実なのでなんともいえませんが、一つ思うのは「母体死亡率:4~10%、児死亡率:30~50%」というのは非常に高い数値であり、「妊婦の死亡」が不適切な処置で生じたと言う話になれば医療は更に萎縮するかもしれません。

 

さらに病院側が適切な処置を行ったと考えています。これが「医療事故」だと思うのであれば、何故このような事が生じたのか、システム上の問題を考えるべきではないでしょうか?

 

「医療事故」として、今回「刑事」事件に発展しかけているようですが、適切な処置を行っていると考えている「病院」が、「24時間以内の死亡」で「結果が重大」であったから、「届出」を行った。

 

この状況(すぐに届出をした)の中、刑事介入が行われれば・・・当然ながら「第3次試案」の「届出規定」に基づいて届出を行えば、様々な分野で刑事訴訟になるかもしれません。

 

もっとも、「白血病」で戦っている方と「妊婦」さんでは遺族の感情が違うかもしれませんが・・・・。

 

しかも、「第3次試案」で様々な調査をされたものが「システム上の解決」ではなく、「医療訴訟の資料」として使われる可能性が示唆されている以上、この制度を受け入れることは医療従事者にとって難しいのではないかと思います。

 

静岡の「胎盤早期剥離」の件、ご遺族に対しては深い哀悼の念を・・・としか申し上げられません。

 

しかし、この件で現実として認識させられるのは「第3次試案」をもっと改善しなくては、「医療崩壊」まっしぐらである・・・ということです

 

静岡「早期剥離」事件を通して、第3次試案の改定、第4次試案の作成が必要であると考えられる方は、応援をよろしくお願いいたします

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なかのひと 

個人的にはこの件に関して、医療訴訟が起きたとしても「医療事故」とされる事はないと考えていますが、医療そのものに対する影響が大きすぎるように思います。

 

死亡率10%という10人に1人がなくなる可能性がある疾患を救命できなかった事で訴えられたのであれば・・・・ほとんどの急性疾患での死亡は、訴えられる可能性があることを示唆しています

もちろん、妊婦さんと「患者」さんとでは状況が異なるかもしれませんが、死亡率10%は非常に高い数値なのです。

 

この件はしばらく注目してみていかなくてはならないものだと考えています

 

追記:

はじめ報告がなされていなかった件が、あとから報告されているなどの指摘もあります。

個人的にはこれは仕方がないのではないかと思います。大きな組織ですら「事件」が起きれば、最初の報告以外にも後からさまざまな報告が出たり、訂正されたりしました

医師が患者さんへの説明の際に、「あの事が後から付け加わった」ために訴えられるとすれば、今後どのように説明していけばよいのでしょうか?

 

組織であっても・・・・個人的には「最初の報告」のあと、状況がある程度まとまってわかってきたり、整理されたりしてから「最良の報告」が来るのではないかな・・・と考えています。特にこういう突発的なものであればあるほど・・・・。

 

では、失礼します

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友人の結婚式:同期の顔を見ながら思った事

2008-05-04 00:28:16 | Weblog

こんばんは

今、友人の結婚式+二次会から帰り、ホテルに到着しました

披露宴もすばらしかったですし、何よりも幸せそうな二人の姿がすごくうれしかったです。お二人が末永く幸せで過ごしていかれることを祈っています

二次会の司会に関しては、準備をしていったわりにアドリブがきかずw

いや、準備をしっかりして言ったからアドリブがきかなかったかw

 

う~ん、自分の発表とかだったら「失敗」しても、笑い事で済むのですけど、人の結婚式だと「二次会良かった」と思ってもらえるように頑張らないといけない・・・と思い、からまわりしたかもw

久々にお酒をほとんど飲んでいないw 五苓散いらずです。

 

 

また、今日は大勢の同期生が集まりました。一緒にいた一人は「明後日結婚式」と言ってました。他にも再び結婚ラッシュが来ているようです

 

いいですね~。幸せと言うのはw

 

同期の仲間と会って話をしていて、本当に思ったのは次のこと

僕たちはチャンスを探し、チャンスがあればそこから少しでも学ばないといけない

ということ。当たり前なんですけど、本当にそれが必要だと思います。

 

僕は現在、臨床も研究も、こういった医療制度関係もやっていますが・・・それぞれにおいて、自分をもっと高めて行きたい。そうすれば、人の役に立てるし、生きている甲斐があると言うものだと思う。

 

こんな考え方をする僕は変わり者なんでしょうけど、こういう思いを持っている人間も時には必要じゃないかと思っています

 

何だ、かんだ言って・・・すこし酔っているのか、疲れているのか・・・頭が回りませんw

明日の朝、また記事を書きたいと思います

チャンスをものにして、臨床・研究・医療制度(教育も含む)を全力で頑張れ!と思われる方、応援をよろしくお願いいたします

 

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なかのひと 

今日は、本当に疲れましたw

自分のこと以外だと、やはり是が非でも成功させたいし、振り返って「良かった」って言ってもらいたいと思います

 

今、思い出したけど・・・釣りの話を言い忘れてたなw

たぶん、僕だけが知っている新郎のネタ(新郎と僕はよく学生時代釣りに行っていました)だったのにw

 

では、また明日。おやすみなさい・・・・って、もう日付変更線過ぎてますね・・・w

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