そういえば、アンジェリーナ・ジョリーさんが両側乳房の手術をしたという話が週半ばにありましたが、多分BRCAなんでしょうね。
BRCAというのはがん抑制遺伝子の一つですが、がん抑制遺伝子というやつが遺伝する可能性のあるものです。
先日外来に来た患者さんの家族が「○○という遺伝子の異常がある可能性」を言われて不安に感じているという話がありました。
○○という遺伝子は「がん遺伝子」で、すなわち増殖を促進するものです。これが異常になる・・・例えば慢性骨髄性白血病でのbcr-ablや骨髄増殖性疾患におけるJAK2遺伝子などですね。
がん遺伝子が受精卵の時点で異常をきたしていたら、正常発生はしないはずです。理屈上そうなります。
ですので、この時はそういったことを説明して「遺伝子の検査は不要」というようなことを言いました。患者の家族のですけど。
いつぞや、近藤誠医師関係の話で「アメリカのスクリーニング検査」に関して書きました。
検診を否定しているのではなくて、検査の有用性は「患者の検査前確率に大きく依存している」ので、スクリーニングをおこなう集団を限定しているにすぎない
例えば今回の乳癌だとアメリカ予防医学会などは
第1度近親者に乳癌が2人以上おり、1人は50歳以下で診断されている
第1度~第2度の近親者に乳がん患者が3人以上いる
などはBRCA遺伝子の異常も含めて「乳癌の高リスクグループ」としている
他にもいろいろ書かれているが、そういった情報をもとに40~49歳まではルーチン検査ではなく個別化し、50歳以上74歳までは2年に一回のマンモグラフィーというような話が書かれている。
そこらへんがアメリカの検診がしっかりしている点だと思いましたが・・・・、BRCAの話を思い出して脱線して言っているなぁ。
今回の報道で多分そうだろうと思いながら見ていましたが・・・眠いなぁ。…くぴー。
それでは、お風呂に入ってきます。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。