新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

本当に必要な医療従事者数はどのくらい?:建前ではなく、現場の意見を!

2013-05-19 23:30:34 | 医療

こんばんは

 

今日は調子よく仕事をしております。まぁ、いつも通りというところでしょうか。

基礎実験でうまくいっていないところも、なんとなくわかってきた(というよりは機械の使い方間違っていた!)し、もう一つの方も業者さんのコンタクトが取れたので進展しそうだし。

 

あとは臨床研究論文がたまっているものを書きあげることができれば・・・(つぎの解析データに進める)

 

今日はネットを見ていたら、東欧日報に次のような記事が出ていました

さて、病院の薬剤師さんも業務が増えてきて大変そうですが、薬局の薬剤師さんたちも「基本院外処方」という流れもあり、仕事が増えているのかもしれませんね。

 

 

県内で薬剤師不足が慢性化


 県内で薬剤師不足が慢性化している。薬剤師数は年々増加しているが、一方で調剤薬局が病院から受け取る処方箋の枚数も同時に増えているためだ。全国平均に比べても少ない状況にあり、過剰状態となっている都市部と地方の二極化が進む。医師や看護師と同様に、薬剤師一人一人の負担は大きく、高齢化の進行で今後さらに高まる在宅医療ニーズに対応しきれない可能性もある。

 厚生労働省は、複数の病院に通う患者の服薬が重複しないようにチェックするなど、薬歴管理を適正に行うため、医師が外来患者の薬を病院外でも調剤できるよう処方する「医薬分業」を進めてきた。

 県内にも病院周辺に調剤薬局が増え、患者が院外の薬局で調剤した割合を示す「処方箋受取率」は2011年度で70.6%と、全国で10番目に高い。10年前に比べ20ポイント近く増えており、処方箋枚数にすると年間964万3千枚、薬局1カ所当たりだと約1万7千枚にもなる。

 一方、県内の薬剤師数は10年の厚労省調査では1660人(薬局・医療施設従事者)で、人口10万人当たりでは全国45位の120.9人。04年に青森大学が薬学部を新設し、地元に就職する学生も増えているが、それでも全国平均の154.3人を下回る。東京の189.9人との差は大きく、東北6県の中でも最も少ない。

 県薬剤師会によると、県内の薬局1カ所当たりの薬剤師数は平均2~3人だが、1人で切り盛りしている薬局も多い。処方箋枚数が全国トップクラスにあるにもかかわらず、薬剤師数は常に全国最低レベルにあり、人材不足が長年解消されていないのが現状だ。

 青森市内で薬局を経営する県薬剤師会の高橋学専務理事は「薬剤師の負担は増えているのに、求人を出しても人材を確保できない。在宅医療に力を入れたいが、今は薬局での調剤業務で戦力をやりくりしている状況」と説明する。

 厚労省の調査では、在宅療養や、病院に通えない患者に対して薬剤師が専門的アドバイスをする「訪問薬剤管理指導」を行うため、国に届け出をしている県内の薬局数は、全体の572カ所のうち8割に当たる477カ所(11年度)。しかし、実際に訪問指導をしているのはこの1割程度とみられている。県薬剤師会は、人材不足が在宅医療に積極的に関われない要因の一つとみる。

 高まる在宅医療への需要に対応するため、県は今月13日に公表した地域医療再生計画の骨子案に、在宅医療提供体制の整備を盛り込んだ。国の交付金を活用し、今後、県内6カ所に拠点となる在宅医療支援センター薬局を整備し、訪問指導のノウハウがない薬剤師向けの研修会などを検討している。

 県医療薬務課の楠美祥行課長は「充実したサービスを提供するには、余裕のある薬剤師数が必要。青森大の卒業生に本県に残ってもらうようにお願いしながら、今後のニーズに備えて在宅支援体制を整えていきたい」と話している。

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医師や看護師さんの話はよく聞くのですが、薬剤師さんの不足に関してはあまり気が付いておりませんでした(義兄は薬剤師なのに)。

 

実際に薬剤師さんたちの仕事量も、僕が研修医のころ(10年前)と比較して増えているような印象があります。患者さんに病棟で説明するためにも、診療科のカンファレンスに参加されている薬剤師さんもいますし。

 

医師・看護師・薬剤師・・・さらにはソーシャルワーカーさんなど、医療に携わる人があとどれくらい必要なのか、建前ではなく・・・実際に現場の意見を集約してほしいような気がします

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また。

 

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新型うつか、適応障害か?

2013-05-19 22:54:01 | 医療

こんばんは

 

本日はストレス発散も含めてジョギングと筋トレなどをしておりました。体を動かすのはとても良いと思います。あと、本を読んだりするのもよいですよね。まぁ、自分を少しでも高めていくのはよいことだと思っています。

 

さて、昔から気になっているのですが、「新型うつ病」とか言われているものがありますよね。どちらかというと職場関係のものは適応障害の方が多いような気がしますが・・・

 

若者に増える新型鬱 出社できない…でも旅行や趣味はOK

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130519/biz13051907070019-n1.htm  

2013.5.19 07:07 (1/2ページ)病気・医療

 

 朝になると気分が落ち込み仕事には行けないが、休んでしまえば旅行も趣味も楽しめる。そんな従来にはなかった「新型鬱」を発症する若者が増えている。とくに五月病のシーズンは相談が急増。なかには本当に病気か疑わしいケースもあるといい、企業の担当者や精神科医らを悩ませている。(伊藤鉄平)

■辞めると言えない

 「大型連休で気が緩んだ5月中旬から6月は『心の病』に関する相談が一気に増える。特に昨年は新入社員ら若手の相談が多かった」

 全国180社と契約し、社員らのメンタルヘルス(心の健康)対策を請け負う「ジャパンEAPシステムズ」(東京都新宿区)の臨床心理士、松本桂樹さんは打ち明ける。これまでに面談した新入社員は1千人以上。従来の鬱症状は、40代以降に多かったが、5、6年前から20代の相談が増え始めた。

 「自分では仕事ができると思っていたけれども、思っていたよりできなかった」「朝がつらくて会社に行けないが、辞めるなんて言えない」など相談は“社会とのギャップ”に関する悩みがほとんど。突然会社に来なくなり、人事担当者を介して相談に訪れる若手社員も多いという

■深刻なケースも

 こうした悩みが悪化し、鬱病となるケースも少なくない。3年ごとの厚生労働省の患者調査によると、鬱をはじめとした気分障害で、平成23年に精神科にかかった20代の患者は全国で7万9千人(推計値)。東京女子医科大学の山田和男教授(精神医学)は「若者に多いのは俗に『新型鬱』と呼ばれる症状。一見して元気に見えるが、ときには深刻で、抗鬱剤が効きにくく、治りにくいのが特徴だ」と語る。

 山田教授によると、従来型の鬱では、生真面目さが災いし、仕事でのミスが続くと「自分は無価値だ」と自らを責め、徐々に心に変調を来していく-というのが典型だった。

 ところが「新型」は正反対。都合の悪いことが起きると社会のせいにしがち。すべてのことに興味を失う従来型と違い、会社には行けないが、趣味や旅行などは楽しめる、などの特徴があるという。

なかには「会社を休んじゃったので診断書をください」と来院する“患者”もいるが、「2週間以上眠れないといった症状があり、会社に行けないなどの社会生活に問題が出ていれば、鬱病と診断せざるを得ない」(山田教授)という。

■理不尽への耐性後退?

 なぜこうしたケースが増えているのか。松本さんは「ゆとり教育」の影響を指摘。競争や体罰なく育ったことで、「極めて合理的な思考を持つ一方、理不尽に対する耐性が落ち、『(上司が)やれと言えばやる』というような社会の状況に適応できなくなったのでは」とみる。

 また、突然会社を休んだ社員に周囲が不満を持たないようにする▽本人から労災をめぐる訴訟を起こされないようにする-などのため、軽い症状でも精神科医を紹介するケースも多いといい、受診者の増加は「ある意味、会社側の都合ともいえる」という。

 一方、山田教授によると、精神科医が診断に用いる「DSM-IV-TR」という米国の診断基準がインターネット上に“流出”。医師の質問にどう答えれば、診断書がもらえるのかを指南するサイトもあり、「本当に病気か怪しいケースもある」という。

 山田教授は「従来型の患者には『頑張って』などの言葉は禁句だったが、新型は別。様子をみながら、ハッパをかけるような対策も必要だろう」と話した。

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うちの弟は年金問題が発生した年に社会保険庁に入りましたが、同期がクレーム対応に追われて職場に出てこなくなったのがほぼ全員というような話をしていました。うつ病という診断であったので、自宅まで様子を見に行ったりしていたそうですが、自宅ではゲームをしていたり遊びにいったりと「元気だな」という状況だったそうです。

それを聞き「うつ病というよりは適応障害」と言いましたが、もしかすると今では「新型うつ(非定型うつ病)」というのかもしれませんね。まぁ、彼の性格などがわからなかったので何とも言えませんが。

 

適応障害は基本的に環境要因が大きく、環境を変えれば改善するようなものです。例えば僕が「こんな不条理なこと言う職場なんて・・・」と思っていて、やる気が出なくなるのであれば適応障害と言えるのではないでしょうか。おそらく、僕の性格上は場所を変えれば今まで通りに物事を遂行していくでしょう。

あ、ちなみに現職場に不満はほとんどないですし、僕は現在適応障害のような症状はありませんので((先週は寝不足になりましたがw)

 

 

ただ、「非定型うつ」と言われているものと適応障害はやはり違いますよね。

今ではなんとなく「適応障害」と「新型うつ(非定型うつ)」の違いも分かってきましたが、非定型うつは確かにストレス耐性などもあるかもしれないですね。

 

この記事を読みながら、そんなことを思い出しました。

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また。

 

 

 

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