感染症関連で2つ追加します
マラリア発症防止に光 新ワクチンが大きな効果 大阪大グループ開発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130529-00000133-san-sctch
産経新聞 5月29日(水)15時3分配信
熱帯、亜熱帯地域で蔓延(まんえん)する熱帯熱マラリアの発症を大幅に抑えるワクチンを、大阪大微生物病研究所の堀井俊宏教授(寄生虫学)の研究グループが開発し、アフリカで行った臨床実験の成果を28日付の米科学誌「プロスワン」で発表した。年間約120万人といわれる死亡者の大幅な減少につながると期待される。
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熱帯熱マラリアは、数種あるマラリアの中で最も死亡率が高い悪性のマラリアで、貧血や40度近い発熱を繰り返し重症化すると死に至る。年間約120万人の死亡者のうちサハラ砂漠以南のアフリカ諸国の0~5歳児が約70万人を占めるともいわれる。
堀井教授は、病原体のマラリア原虫が人体の赤血球内に侵入した際につくるタンパク質の遺伝子を組みかえ、「SE36」と呼ばれるタンパク質を作製。
SE36タンパク質はマラリア原虫を攻撃する抗体をつくる働きがあり、あらかじめ体内に抗体をつくっておくことでマラリア原虫が赤血球に潜り込んで増殖するのを防ぎ、発熱などの発症を抑えることができるという。
研究グループは、SE36タンパク質を使ったワクチンの臨床実験をアフリカ東部のウガンダ共和国で実施。6~20歳のワクチン接種者66人を1年間にわたって追跡調査した結果、発症者は7人だった。接種しなかった別のグループでは66人のうち21人が発症したといい、これまで開発されたワクチンよりも高い効果をあげた。
また、0~5歳の乳幼児や日本など非流行地に住む渡航者は、ワクチン接種で抗体ができやすいためさらに高い効果が見込まれるという。
ワクチンの効果はおよそ1年間。ウイルスではなくタンパク質を使用しているため副作用などはないとみられ、今後はまず日本国内でのワクチンの承認を目指す。
堀井教授は「今後、SE36がマラリアワクチンの主な成分となる。非常に貴重な発見をした」と話している。
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マラリアのワクチンって2000年より前くらいに開発が進んでいましたが、うまくいかなかったような話を聞いたことがあります。
現代でも多くの方が亡くなる感染症のワクチンができることは本当に素晴らしいことだと思います。
日本国内だけでなく、アメリカでも現在「ワクチン」がない関係上、抗マラリア薬の予防内服を感染リスクの高い国へ行くかたはするはずですが、それに置き換わるほどの効果があるとよいですね。
予防薬の副作用が多かったりするので、効果が高かったら喜ばれるかもしれませんね。
ただ、日本国内の承認を取り付けて、誰で効果を確かめるのだろうか?
海外派遣の自衛官か?
そこが良くわかりませんね。
さらに追加です
薬耐性ある新型鳥インフルを初確認、中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130529-00000002-jij_afp-int
AFP=時事 5月29日(水)7時43分配信
【AFP=時事】中国でヒトへの感染が拡大している鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者を対象とした臨床検査で、現時点での唯一の治療法に対して耐性を示すウイルスを確認したとする中国のウイルス学者チームの報告書が、英医学専門誌「ランセット(Lancet)」で28日に発表された。臨床検査により薬剤耐性を持つH7N9型ウイルスが確認されたのは、これが初めて。
新型インフル大流行の懸念に「世界は準備不足」WHO
報告書によると、中国・上海(Shanghai)の医療機関で経過観察を受けていた14人の患者のうち3人から、遺伝子の突然変異により薬剤耐性を持つようになったH7N9型が検出された。
この3人の患者のうち1人は、広く用いられている抗ウイルス薬タミフル(Tamiflu)の投与後に初めて薬剤耐性を示したとされ、チームは「タミフルによる治療が原因だろう」と述べている。
今のところH7N9型の治療に有効であることが分かっているのは、タミフルやペラミビル(peramivir)といった、抗ウイルス薬の一種であるノイラミニダーゼ阻害薬だけ。今回の発見により、今のところ唯一の有効な治療薬への耐性が、治療によって引き起こされてしまうのではという懸念が高まっている。
同研究チームは、「A/H7N9型で、薬剤耐性が容易に発生しているようにみえることは、懸念材料である」としながらも、当面のところ、早期治療が最善の対応策であることに変わりはないと強調している。【翻訳編集】 AFPBB News
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これに関しては「ノイラミニダーゼ阻害薬」以外の薬剤の開発ができればよいとは思いますが、今すぐにはできませんし記事に記載してある通り感染した患者さんには「しっかりと効果のある投与量」で治療をし、できるだけ早期に治すほかはないと思います。
中途半端な投与は耐性ウイルス(抗菌薬なら菌)を増やすもとになりますので。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。