新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

がん患者の3割以上が人生の点数が上がった:死を意識して時間を無駄にしなくなったということ?

2013-05-28 22:20:13 | 医療

こんばんは

 

どうでもいい話ですが、昨日、骨髄採取の時に

「(駅伝の)筋肉痛が翌日でているから、僕もまだ若いな(笑」

と、言ったところ、後輩が

「先生、明日がピークですよ(笑」

と言いました。

 

本当に今日がピーク(明日かもしれませんがw)だし・・・orz

 

そんな状況です。

 

さて、今日はこちらの記事を紹介します

 

 がん患者の3割超が、「以前と比べて人生の点数が上がったと思う」と考えていることが、アストラゼネカが行ったアンケート調査で分かった。「価値観、生き方が変化した」「思いやり、感謝の気持ちが増えたため」と肯定的な答えが多く、調査を監修した岡山大大学院医歯薬学総合研究科の内富庸介教授は、「患者や家族はがんになったことをプラスにとらえ、そこから何か気付いたり得たりすることもある」としている。

 調査は、がん患者を1人の生活者として扱い、「治療と生活」をつなぐ「最善の医療」を探る目的で行われた。昨年12月、がんとかかわりのある患者やその家族ら1477人がインターネット上で実施されたアンケートに答えた。

 がんと診断された時の患者の精神状態は、「自分の病気を落ち着いて受け止めている」が64%と最多。心理面では、「家族に心配をあまりかけたくない」が患者と家族はともに60%を超えた。「悩みを相談できる人がいるか」と聞いたところ、患者の81%が「いる」と回答した一方、家族で「いる」と答えたのは59%にとどまった。

 がんが身近にある現在と、それ以前の人生を点数として比較した場合、「上がったと思う」と答えた患者は34%、家族は21%だった。「あなたらしい生活とは」との設問に患者は、「自分のやりたいことをする」(37%)、「普段通りと変わらない生活を送る」(24%)、「治る希望を持ち続ける」(13%)などと答えた。内富教授は、「患者だけでなく、家族のケアも大事。患者より家族の方が、相談相手が少ないという現状がみられる」と指摘している。【新井哉】

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よくわかる話だと思いました。

人生の残り時間の思考法」という本(Amazonへのリンクです)がありますが、その本にも書かれています。僕も患者さんが治療を終えて、病気を乗り越えていかれる過程で上記のようなことが起きているのを感じます

 

もちろん、逆に「エリザベス・キュブラー・ロス博士」が書かれているように、死の受容のような形の雰囲気になられる方もいますが、僕が担当した方は「前向き」に闘病されていた方が多かったように思います。

 

ちなみに過去にも書いていますが、基本的に僕は「葉隠」「自省録」「7つの習慣」などの影響をよく受けています。

葉隠聞書第1の1:アンフェタミン訳

葉隠聞書第1の2:アンフェタミン訳

ジョブス氏死去:有名なスピーチの中に「葉隠」の思想も感じる

 

他に先ほど書いた「人生の残り時間の思考法」もそうですし、様々な本の影響を受けて育っています。

 

僕も「いつ死ぬかはわからないので、できることをできるときに行う。死んだとき、病気になったときに後悔しなくてよいように生き続ける」つもりでおります。それでも、そういう状況になればいろいろ考えることはあると思いますが、常にそういうことを考えて生きていることは「時間を無駄にしなくて済む」と思っています。

 

僕が死とよく接している医者である・・・というのは本当にそういうことにも影響を与えているのだろうと思います。

 

まぁ、僕はその時できることを精いっぱいやり、人の役に立つ。それだけです。もちろん、今では家族(妻)がいますので、そのことも考えて生きていますが。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また。

 

 

 

 

コメント (10)
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