針灸カルテにおける針・灸の記号私が玉川病院で研修していた頃、代田文彦先生は季刊誌「現代東洋医学」(医師向けの東洋医学専門誌)の編集委員をしていた。代田先生は現代医学・東洋医学(湯液、針灸)とも精通していた。しかし湯液の記事を書ける医師は多いが、針灸方面は少ないということで、「現代東洋医学」ではもっぱら針灸面を担当していた。
この雑誌では毎回、針灸Q&Aのコーナーがあり、それに代田先生は回答していたのだが、「本当に、読者から質問が来るのですか?」と言う私の質問に、「来た試しがない」と苦笑していた。
針灸師グループで、カルテはSOAP方式で行ってはいても実際には形骸的なものに過ぎず、せめて針・灸等のシンボルマークだけでも共通にしようと決めた。その内容がQ&Aの「A」として記事にあったので、代田先生にお伺いしてみようと思ったのだ。先のQ&Aは代田先生の自作自演だったわけだ(笑)。
現在では玉川のシンボルマークに、私なりに改良して使用している。その内容を紹介する。
実際には、人体スタンプが備えてあり、必要に応じてカルテにスタンプして概略を記入することもあった。
ついでに、現在当院の使っているカルテ用紙を紹介する。以前は印刷所に注文依頼したが、現在はパソコンで自作している。大きさはB5。主流はA4のようだが、ベッドサイドではカルテを見開きで使うので、A4は大きすぎると思っている。紙質は上質紙110kで、これはkamihanbai.comに相談して決定した。ちょうどよい厚みである。
カルテ上面の拡大版