平成23年11月20日、石川県鍼灸マッサージ会のお招きにより、石川県河北群津幡町役場中条公民館で、平成23年度第5回中央学術研修会として「頭痛の鑑別と針灸治療」の講演を行った。本年11月上旬に大川学園医療福祉専門学校で、新卒者と学生向けに「変形性膝関節症の診察と針灸治療」を行ったので、本年2回目の講演となる。
2年前に針灸専門学校教員を辞め、以来開業針灸一本でやってきたので、外に出る機会があまりなく、久々に充実したひとときを過ごすことができた。
石川県鍼灸マッサージ会の講演会は、学術部長の中田明宏氏の案内により、開催時間1時間前に現地に到着した。会場は郊外の古い公民館で無人状態。本当に人が集まるのかと思い危惧していたが、開演時間までには続々と人が集まり、計38名の参加者となった。
聞けば、この会は月2回ペースでこうした研究会を行っているとのこと。絶えず新しい知識を吸収しようとする熱心な活動ぶりに大いに驚かされた。要するに、勉強会慣れしており、万事要領がいいのであった。改めで地方の地力を再確認できた。
では筆者の住む東京はどうであろう。確かに研究会や勉強会の数は多いだろうが、あまりに多すぎ、分散し過ぎていて、数の力という点でマイナスになっているのではないかと感じた。
追伸:当日午後、少し時間に余裕ができたので、金沢で有名な兼六園に出かけた。途中、園内の茶店で、名物という団子を食べた。その店主が「この団子は非常に有名。アメリカのオバマ大統領は食べなかったが‥‥」と言った。私は驚いて、「オバマ大統領は、兼六園に来たのですか」と尋ねた。すると亭主は「来ていない」と言った。団子の味はまあ普通だったが、400円は高すぎ。