驚いた。朝、出がけには何もなかったのに、昼過ぎ帰宅してみたら、人の背丈以上のソフトドリンクの自販機が、でーんと据えられていた。
しかも我が家の玄関口を道路に出てすぐの所にである。数日前からコンクリートがしつらえられていたが、まさかこういう展開になっているとは思いもよらなかった。
市の風致地区に隣接した静かな住宅地に、いかにも場違いな派手な水色の、自動販売機が設置された。
帰宅した捨て猫(自称)もギッヨッと驚く。
我が家の庭はそれはど広くはないが、それでも手間がかかるのを承知で生垣にしたり、一年中を通して木が楽しめるように落葉樹、常緑樹の配置を考えて植栽したり、何らかの花が季節ごとに楽しめるように工夫してきた。家も窓越しに庭を楽しめるような作りにしてきたのに、これからは、生垣をすかして人工的な自販機を四六時中眺めなければならない。
ここは、できるだけ冷静に、まず設置の経緯を確認し、私どもの立場を説明したのはいうまでもない。当の隣人の奥様も、いまさらの様に恐縮し、直ちに撤去は難しいとの感想を述べられた。
さてさて、どんな結末を迎えるのやら。しばらく待たねばならない。