巨人軍の長嶋茂雄選手が17年間の選手生活に別れを告げたのは1974年だから、ちょうど50年前のことになる。その頃に、長嶋氏があの甲高い声でレギュラーシーズンとかポストシーズンとか話すのを聞いた。それが今でも耳に残っている。大リーグのことだなと気づいたが、その詳細は知る由もなかった。
そのうち衛星放送が始まり、日本からも大リーグで活躍する選手が数多く出て、日本の野球ファンにもMLBが身近になってゆく。このところのOHTANIの活躍でそれはピークに達した感がある。今後このような選手が出てくるとは想像できないほどだ。彼の夢が叶いポストシーズンに臨むことになり、その影響を受けて私も学習し、ポストシーズンの仕組みを明確に知ることになった。
まずレギュラーシーズンについて、MLBとNPBとの違いを見てみる。球団数は30と12、アメリカンリーグ(東中西・各5)とナショナルリーグ(東中西・各5)、セリーグ(6)とパリーグ(6)、試合数は162試合と143試合、延長戦は前者は10回から無死2塁からのタイブレーク制(2023年から恒久化)、後者は12回までに決着つかない場合は引き分けとなる。
ポストシーズンの組み合わせは強いチームには特権を与えるシード制だ。まず地区優勝したチームから勝率によって第1~3のシードが決まる。つぎに地区優勝チーム以外(ワイルドカード)から勝率によって第4~6のシードが決まる。まずシード1位と2位を除いた4チームによるワイルドカードシリーズは3試合制、ここで2チームが敗退し残り4チ―ムによる地区シリーズは5試合制(3勝)、そのつぎのリーグチャンピオンシリーズは7試合制(4勝)、そして最後のワールドシリーズも7試合制(4勝)となる。ドジャースの監督が、地区優勝後にあと11試合を勝ちにゆこうといったのは、3+4+4のことだった。
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