玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*ナショナルチーム

2024年09月16日 | 捨て猫の独り言

 日本囲碁界がビッグニュースに湧いた。囲碁の世界メジャー棋戦の応氏杯・決勝五番勝負の第3局が9月8日に中国の上海で打たれ、日本の一力遼棋聖(27)が中国の謝科九段(24)に3連勝して、みごと世界一となった。日本の棋士が国際戦で優勝するのは、2005年にLG杯の張栩九段以来、19年ぶりの悲願達成となった。

  

 中国の応昌期杯は1988年に始まり、4年に一度オリンピックの年に開催される。主催は応昌期教育基金会で優勝賞金は40万米ドル(5700万円)で、囲碁世界一を決める棋戦だ。他に囲碁の世界戦は2年に一度開催の中国の春蘭杯(2100万円)、韓国には毎年開催の農振杯(550万円)、三星杯(330万円)、LG杯(330万円)などがある。ちなみに日本国内の棋聖戦優勝賞金は4300万円である。

 これまで世界戦で日本は韓国や中国になかなか勝てずにいた。そこで日本棋院では2013年にナショナルチームを発足させる。「世界戦で勝つ」をスローガンに研究会や強化合宿が行われている。2024年のチーム編成は、監督とコーチ計5名、選手枠はタイトルホルダー並びに2023年ナショナルチーム研究会リーグ上位者、および監督コーチによる推薦の計16名、女子選手枠が5名、育成選手枠が7名(男5女2)となっている。

 このチームの監督は、私が日頃から注目している高尾紳路九段だ。そのブログ「たかお日記」でナショナルチームの活動の様子を詳しく知ることができる。今回の一力遼棋聖の快挙の翌日のブログには「一力棋聖は対局終了後のインタービューで《自分だけでなく日本勢が上位にこれるよう日本全体で盛り上げていきたい》とコメントしていました。彼はナショナルチームの研究会や合宿にも積極的に参加してくれています。研究会の方針なども、僕より考えてくれています。《自分だけでなく、みんなで強くなりたい》この姿勢には頭が下がります」とあった。

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