玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

上條信山展補遺

2006年10月09日 | 捨て猫の独り言

 信山語録 「形に入るけれど形を出る。線に主観を加える。形に主観を加える」 臨書 「古典を手本として字をかくこと。臨写」 偶成 「詩歌などがたまたまできあがること。また、その作品」

 

 西郷南州 「偶成」 詩

一貫唯唯諾 従来鉄石肝 貧居生傑士 勲業顕多難

耐雪梅花潔 経霜楓葉丹 若能識天意 豈敢謀自安

 一度よしと言ったらその言動を貫かねばならない。いつでも鉄や石のように強い精神が大事である。貧しい生活から傑出した人物が生まれ優れた業績は多くの困難を切り抜けた後に現れる。雪の冷たさに耐えて初めて梅は潔くさき、紅葉は霜を経てこそ丹くなる。一旦天意を悟ったならばどんなに辛くともどうして安易なことのみを願っていられようか。

コメント
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