玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

鳴物入りで始まったが

2007年08月08日 | ねったぼのつぶやき

 利用者は日に10人程度の小デイサービス。週3出勤で考えさせられる事も多い。介護保険開始以来この手のサービス機関は増えた。制度は鳴物入りの割に見切り発車的に始まった。

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 それまでは行政側が担っていた福祉政策の一環である介護が、介護保険導入といった形で官から民へと一気に移管された。時の厚生大臣は小泉さんでサービスの申請者と実施者を結ぶ「介護支援専門員」という新たな職種も産んだ。

 多くの困難は想定内だった。私も専門員の資格を得るべく研修や少なくとも6ヶ月は自己学習を経て第一回目の試験を受けた。テキストはカタカナ用語が多く、肝腎の老人には解り難いという小泉さんの命令一下、多くが日本語表記に変換された。「ケアーマネージャー」から「介護支援専門員」は一例だ。

 が、一番の問題は介護を妥当に評価してない事だ。単価が低く有用な人材を繋ぎ留める事はできない。大方問題意識の疎い男性官僚が立案したのだろう。当初は「掘り起こせ」といい、今では「縮小せよ」という。社会保険庁のデタラメぶりを見ると役所のテキトウぶりも納得される。ヤリスギとはいえコムスンに一抹の同情も禁じえない。

コメント (1)
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