玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*日本の宝

2009年01月13日 | 捨て猫の独り言
 全国高校サッカー選手権大会の準々決勝が5日に行われ、鹿児島城西が兵庫の滝川第二に勝ちました。「大迫勇也選手は日本の宝だ」 とは試合直後に滝川第二の監督が勝者に贈った言葉です。城西のFW大迫はボールタッチの柔らかさと、相手DFを振り切るスピードそして決定力の高さはこれまで日本に存在しないタイプという評価です。
 
 悩みもがく青春時代にありながら自分の道を見つけてひたすら専念できることは素晴らしいことです。中でもある一つの世界の宝と呼ばれて期待を一身に集める人物はごくまれにしかいません。私達はこれまでの数々の辛かった思いを振り返りつつ、この宝物の順調な成長に自分の夢を託したいのかもしれません。

 「井山は日本囲碁界の宝です」 と語るのは師匠である石井邦生九段です。井山裕太八段(大阪府出身)は昨年19歳で名人戦挑戦者決定リーグ戦をみごと勝ち抜きました。史上初の10代の名人位獲得かと囲碁界が沸きました。七番勝負の結果は○○×××○×で惜しくも快挙はなりませんでした。一般に経験を積んで思慮深くなり冷静さを増すと考えがちですが、むしろ冷静さ辛抱のよさは若い時こそ発揮されるようです。その点で井山は天性のものを持っているという評価です。

 宝とはなにものにもかえがたいたいせつなものや人のことです。大切なものや才能を持っていても役立てようとしないことを宝の持ち腐れと言います。宝が宝であり続けることはそれほど簡単なことではありません。古より 「子は宝」 と言われてきました。それに近い言葉で沖縄に 「命こそ宝」 があります。これは悲惨な沖縄戦の体験からくる固い反戦の意志が秘められていると思われます。

コメント
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