5月5日は二十四節気の立夏。「卯の花~匂う垣根に 時鳥 早も来 鳴きて」の唱歌「夏は来ぬ」を私は、卯の花やホトトギスがどんな姿をしているのか知らずに口ずさんでいた。私が卯の花を認識できたのは、驚くべきことに玉川上水のあたりに移り住んでからのような気がする。
5月1日の散歩は、東へ小金井公園まで往復し15500歩だった。この時期の玉川上水はマルバウツギの白い花が盛りである。旧暦の卯月(4月)に咲き、古くから初夏のシンボルとされてきた。中空の枝をもつ植物は神との絆が強いとされ「○○ウツギ」と名のついたものがやたら出来たという。(ミズヒキ、ミズキ、キンラン)
庭にあるヒメウツギはアジサイ科、箱根ウツギはスイカズラ科という。ヒメはもう散り始めた。ハコネは6月にかけて、漏斗状の花を咲かせ白い花が次第に赤い花へと変化する。枝がよく生い茂るので、わが家では花の咲く前に無残にも剪定する。久しく花を見ていない。そこでハコネを見たくなった時は近くの農家の畑地に出向くことになる。
「桜橋」は西武多摩湖線と玉川上水が交差する地点にある。その下流左岸に「桜橋バタフライガーデン」なるものが出現していた。ここで自生野草保護観察ゾーンに蝶の食草を育てるという取り組みが始まったようだ。説明会を開いて参加者を募集するという。小平市の「観光まちづくり協会」主催である。その告知板のメンバーの写真の右端に鈴木忠司さんの姿があった。