3日目、地下鉄東西線を太秦天神川駅から東山駅まで乗り、徒歩10分の平安神宮(1895年)に向かう。明治時代の代表的な日本庭園の「神苑」でのんびりしたい。その後は加茂川べりを三条大橋から四条大橋まで散策する。午後は地下鉄烏丸線で真言宗の開祖・空海とゆかりが深い東寺(796年)を訪ねる。木造としては日本一の高さを誇る五重塔は京都のシンボルだ。講堂にはすべての種類の仏像が揃う。帝釈天半跏像に注目。
4日目、早めにチェックアウトしてJR京都駅から「みやこ路快速」で奈良へ移動。駅から北へ4㎞の「奈良ユースホステル」に荷物を預けて近くの東大寺(728年)を見学する。法華堂(三月堂)にあった日光・月光菩薩などが耐震構造の東大寺ミュージアムに移管されたという。そこでセット券(大仏殿・東大寺ミュージアム)での拝観がお得のようだ。お参りの後は奈良公園をぶらぶら歩いて鹿と遊ぶ。
5日目、法相宗の大本山で藤原氏ゆかりの興福寺(669年)を訪ねる。廃仏毀釈により一時は廃寺同然となり、五重塔は売りに出され二束三文で買った買主は塔自体は燃やして金具類だけを取り出そうと考えていたが、延焼を心配する近隣住民の反対で塔は残った。国宝館にある6本の腕と3つの顔を持つ阿修羅像は絶大な人気だ。見学のあとは猿沢池をスタートに、元興寺を中心に古い町屋が点在する「ならまち」を歩く。
6日目、近鉄橿原線の西ノ京駅で降りていよいよ最後見学となる薬師寺と唐招提寺を訪ねる。両寺は10分ほどで行き来できる。薬師寺(680年)は法相宗の大本山で、かつて管主の高田好胤(1998年没)は分かりやすい法話により修学旅行生に人気があった。中央に金堂、東西に2基の塔を配する伽藍配置で、中でも東塔に注目したい。唐招提寺(759年)は律宗の総本山だ。鑑真(688~763年)は仏教者に戒律を授ける導師として日本に招請された。ここは私が最も好きな伽藍だ。そして7日目は帰京するだけの日だ。この計画による費用を見積ると一人あたり8.7万円と出た。
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