止にしんにょうで、徒に似ていて違う「うつる」の異体字になります。
音は「シ」で、「ト」ではありません。
「シ」はずれて動いていく、「ト」は一歩一歩あるいていくので、意味も違います。
止まるという字を、ずれ動く意味に変えてしまうのも、しんにょうのはたらきかと見つめていると、これも何ということはなく、「シ」の「止」以外の部分を分解再組立すると、しんにょうの元の字「チャク」になるのでした。
「シボクのシン」という言葉があります。
政治に携わる者が民に向かって嘘をつかないことを明らかにするという意味のようですが、世の中にはそれとは反対に、自分の仕事は嘘をつくものであることを堂々と明らかにする政治屋さんが目立ちます。
そんなものだとわかったような悟り顔への応答は、拍手よりもシカトのほうがよさそうな気もしています。