文にしんにょうは、這の異体字です。
這は「出むかえてあいさつをする」意味を持ち、「這える」と書いて「むかえる」という読み方もあるようです。
「這」は、草書体が似ていることから「遮」や「適」と間違えられ、その混用が定着し、「これ」「この」と読まれることもあるそうです。
「這う」を「はう」と読み、その意味で使うのは日本語だけのようで、「はう」という使い方だけが「国字」とされています。
特定の仕事をするときだけ日本人と呼ばれるような、這さんも妙な気分でしょう。
ところで、文を言に入れ替えて異体字にしたのは、言文一致の洒落なのでしょうか。