国境とは呼ばない軍事境界線という仕切り線があります。
その境界は、素手だけでは破れそうもないものものしい柵を設けたところもあれば、地べたに動かないコンクリートベルトだけがあり、塀も柵もないところもあって、部外から見れば、何とも不思議な構造になっています。
そのまたぎやすくしてあるコンクリートベルトのところで、境を隔てた両国の代表が、会談に臨み、手をつないで行ったり来たりするという、幼稚園のなかよしごっこのようなことをして見せたと伝えられています。
芳名録には、「新しい歴史はいまから 平和の時代、歴史の出発点にて」と記帳したそうですが、さて、平和とはどの範囲のどういう状態を指すのでしょうか、これから出発するという歴史にはどういうことを残していこうとしているのでしょうか。