川での逆流と言えば、通常考えられるのは、その川が注ぎ込んでいる海の満潮のとき、水の流れが逆になることを想像します。
その場合、水の流れが変わっても、川筋が変わることはありません。
日本では、川は山から海に向かって流れるものと、だれもが思っています。
広大な大陸では、川が海に向かわずに、はるかかなたの山に向かうこともあります。
水は低いほうに向かって流れるのを、自然の流れで変えることはできませんから、向かう方向に山があっても、そちらが低ければ山に向かって流れます。
山に行きついて流れを阻まれたところからは、さらに低いほうを求めて川の向きを変えなければなりません。
その先にまた山があれば、南から北に向かって流れていた川が、北から南に向かって流れるようになることもあります。
実際にそうなった黄河の話を交えて、中国の歴史をごくわかりやすく説いた講座を見つけました。