ゴルフは、心をゆったりさせる遊びと、一瞬も気を抜けない競技との両極端の性格をもっている。
国内でゆったり遊びに慣れてしまっていると、国際競技のときにはリズムが合わなくなる。
自分に力がつけば勝てると思って競技に参加すれば、自分の力を出すことだけに集中する。
行動規制が性に合わない日本人が、自分にのめり込むと、前後の見境もつかなくなり、まして競技全体の進め方などは意に介しなくなる。
ゴルフ競技は一日中連続で、第1組から最終組まで、ひものようにつながって順に送られていく進め方をするので、どれかの組の進み方が遅ければ、たちまち渋滞が起こる。
高速道路の気ままなのろのろ運転が、渋滞の原因になるのと同じである。
ゴルフ競技の審判員は、ひもの端から端までには目が届かないから、オブザーバーという役目の人を配置する。
オブザーバーは「審判員を補佐し、反則があった場合に審判員に報告する」だけが本来業務なので、ひもに弛みが出ても直す役割は持っていない。
弛みに気付いて直すのはプレーヤー自身の競技参加マナーでしかない。
参加マナーに反すれば参加資格不足なので、失格でなければ打数加算という罰則を受けることになる。
自分にできることを精一杯やるだけなどと言っているうちは、勝利の道は程遠いのである。
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