南無煩悩大菩薩

今日是好日也

ホムンクルスは留守だった?

2015-01-20 | 古今北東西南の切抜
(source/homunculus drawing)

‘私という存在は、脳の中にホムンクルスが住んでいて中央制御されている’

そんな単純なものではないようです。

以下に参考になる考察を切り抜いてみます。

『・・整合性があり、機能とふるまいが噛み合っているように見えるシステムには、何らかの「本質」が存在していて、中央制御の要素が総責任者をしているに違いない。私たちはそう考えるのが習い性になっている。私たちは抜きがたい本質主義者だ。左脳がそれを物語っている。それに君が指摘するように、私たちは見つからないものをこしらえた。名前はホムンクルスだったり、精神、魂、遺伝子だったりといろいろだが、普通の還元主義的な意味ではめったに存在しないものだ・・・・総責任者である「本質」なるものは、不在というわけではなく、分散しているのだ。それはプロトコル、規則、アルゴリズム、ソフトウェアの中にある。細胞もアリ塚も、インターネット、軍隊、脳もみんなそうやって機能している。どこかの箱にはいっているわけではないから、想像するのは難しい。もっとも、そんな箱があったらそれが単一障害点となるので、設計としては失敗だ。重要なのは「本質」はモジュールではなく、モジュールが従わなければならない規則にあるということだ。』-ジョン・ドイルよりマイケル・S・ガザニカへの書簡より-

而して私が考えるのは、会社でもサークルでも派閥でも組合でも飲み会仲間でもなんでも、整合性があり、機能とふるまいが噛み合っているように見える「まとまり」のことを、総責任者(誰か)が中央制御しているに違いないと考える、もしくは制御者(私)が制御できるのだと考えるようでは「本質」を理解できずにいるのではないかということです。
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2 コメント

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煩悩先生へ (sugiura)
2015-01-21 07:23:53
ホムンクルス知らない言葉ばかりです。若いときの感動があります。

生命の起源、生命の樹の根っこの部分も最近になって分かってきたようです。而今と穏やかを目指しています。
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Sugiura様 (煩悩)
2015-01-21 15:04:13
不思議なのは酔っぱらって意識と記憶を失っても家にたどり着いている。ということです。

ずっとホムンクルスが操縦しているのだと思っていました。

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