アジサイの葉を料理の添え物にして、食中毒を起こしたとんでもない料理屋があったりしましたが、これも韮に似てるからって、食うと大変なことになります。
花が咲けばこりゃちがうって思えても、それまでは素人では見分けがつかない似て非なるものが世の中にはごろごろしております。
いくら大事に育てても、偽者は、花なんか咲かせやしないっていうこともありますが。
本物か偽者かってなもんは、用途によります。
どっちゃにしても、おっつけ刃や、おっとり刀で、素人が下手に手を出すのは、ろくなことがないので、すいせんしないということであります。
鳩山前総理は、トラストミー(私を信じて) と言いましたが、見事に約束を果たせませんでした。
もし、米国が本気で期待していれば、えらいことになっていたはずで、たぶんほとんどまじめにその言葉を受け取っていなかったことで、両国共に救われているようです。
つまり信用とは、裏切られてもなんとか想定できる範囲でしかされないし、してはいけないということでしょう。
虚虚実々の中で、信用をし信用を勝ち取ることは、互いの成熟度レベルの共有も必要です。
騙した騙されたと言い合ってるレベルでの関係構築は難しいものです。
一度も信用を裏切るようなことをしたことがない、そんな人はまずいません。
するのも信用なら、自分以上にされるのも信用です。
全てを信用できるか出来ないかを決めるのではなく、限定的範囲内で、信用に値するレベルを設定することが大事です。
不透明なものをクリアにする一つの方法でもあります。
「カラスは盗み、狐は騙し、イタチは出し抜き、そして人は騙(かた)る。騙るは人の定め。人は騙るために生まれてきたのだ」 -エドガー・アラン・ポー-
日々暮らしていると、気に入ったものとそうでないものに出会います。
写真、文章、絵、服飾品といったものから、考え方、喋り方、態度を初めとする人についてまで。
そして気に入ったものを私たちは、選択し身に付け行動します。
振り返って自分を見渡してみるとそれは、
私の嗜好の報告書、あるいは嗜好のカタログとなっている。
良くも悪くも、私とは、こういうものです と、他の人にアピールしていることに気付きます。
モンテーニュは、「どうして」あなたは、あの方と友達なんですか?と聞かれた。
彼は決まってこう答えたという。
「彼が彼で私が私だから」
どうして? に明確な答えなどを求めてはいけない。
よろしいか、「どうして?僕は、痔になったんだろう」などと悩んではいけない。
長男ではないし、「痔なんだから」としか答えようが無い。
エイブラハム・リンカーン大統領の偉いところは、清濁併せ呑む器量にあるともいえそうだ。
彼はその内閣に、敵対する政党からをはじめ、様々な政治生命的ライバルを取り込み、目的の為に活用した。
「チームオブライバル」 を纏め上げるのは並大抵の胆力ではできない。
ずば抜けたEQ,つまり心の知能指数を持っていたと伝えられている。
今のオバマ大統領も、同様に実力者を枠を超えて登用し、その手法を参考にしているようだ。
獅子身中の虫 を排除するのではなく、獅子身中で活かそうというチャレンジだ。
翻って、というのは野暮だからよすが、
前足と後ろ足、頭と体が「獅子舞」という「目的」の為に何をなすべきかがわからなければ、「こける」 だろうなぁ。
そこに妙な生き物がいる。
とおもったら、自分のことだと思っていい。
ナルシスは自分に自惚れた。
自分自身の、本当の肉声は聞けない。骨伝導の為かなり渋く聞こえる。
落語の枕にこんな話がある。汚れた顔と綺麗な顔の二人がであった、お互いの顔を見て、綺麗なほうは顔を洗ったが、汚れているほうはそのまま立ち去る。
相手が汚れているから、自分も汚れていると思った方と、相手が綺麗だから自分も綺麗なんだと思った方と。
もしかしなくても、自分は妙な生き物であることを、忘れないほうがいい。
フランスの人は、よく食を楽しむのが上手だと言う。
ジュテーム。
よく、何でも匂いを嗅ぐのが好きな人がいる。
味や匂いが生み出す快感と密接に結びついている脳の部位を、「内側面前頭葉眼窩面皮質」というらしいことを知った。
過日、食と香についての薀蓄を語りながら、高級食堂への出入りをなんとなく臭わせている日本人と相席の機会があった。
内側面前頭葉眼窩面皮質が発達しているんでしょうねぇ。といったら、
・・軽く無視された。
おお、ピエール。
白銀 という言葉があるように、本物の白馬も一瞬銀色に輝いているように見える時がある。
輝いて 周りの景色まで映し出すような キラキラ光る美しさは、現実にそう見えるということよりも、そう見たいという自分の脳の作り出すイリュージョンであることも多いように思える。
なんとも思わなかったり、輝いて見えたり、輝いてたと思えたり、そんなことはなかったり。
「全盛期の行動にしがみつくと、それがもはや通用しなくなったとき、罠にはまる(硬直の罠(rigidity trap)」。-C・S・ホリング-