あついあついといわれたなかも みつきもせぬうちあきがくる。
か。
八月も終盤である。
そういえば、米の政府備蓄は豊富にありながら、価格を下げないために、干渉管轄下に流通がおかれている。
原油高やバイオ燃料やなんやらで、輸入雑穀、小麦類の価格は上がり、健康ブームで、あわやひえや玄米や麦も高騰の模様だ。昼ごはん定食でも、米ご飯の方が安かったりする。
かって戦後の貧困期、池田首相は「貧乏人は麦を食え」といって物議をかもした。
さしずめ今は、「貧乏人は米を食え」であろうか。
さまがわりは世の常ではあるものの。
米を作る風景も美しき日本の食文化を、減反で無くし、人為的な保護政策で安き米も高止まりする。
米を商品として考えず、米作りを、文化環境促進事業として位置づけ、総合的な観点から、保護ではなく、環境立国と絡めての育成をすることで、食料問題も解決する。
てなやりかたはないものだろうか。
票をとるために俵をなくしてきたのが、日本である。
はやめのさまがわりを見てみたい。
あつくるしい世の中とは関係のないような世界がここにある。
今このとき。静かで心地よし、米作りの風景。
感傷に浸っているうちにまた、さまがわりはおとずれる。
あついあついといわれたなかも みつきもせぬうちあきがくる。
か。