(picture/source)
平等の名のもとに不正義は潜み、正義の名のもとにおいて平等は二次的となる。
ということもたしかにしばしば生じるのかもしれない。
分配や配分等においてそのあたりは一層込入ってくるだろう。
平等の名のもとに不正義は潜み、正義の名のもとにおいて平等は二次的となる。
ということもたしかにしばしば生じるのかもしれない。
分配や配分等においてそのあたりは一層込入ってくるだろう。
(Rene Magritte/Treachery Images (This is noto a pipe)
禅の老師が手にした杖を高々と振り上げて、さあこれをなんと呼ぶか、言ってみろという。
杖であると言えば、「空」が凝結してしまう。杖でないと言えば、経験的事実に背く。
現に老師に杖でなぐられればたしかに身にこたえがある。ということは、杖でないことはない、つまり杖であるということだ。
ここに至って切羽詰まった学人は「転語」を発せざるを得ない。つまり自ら「本質」の影もない境位に身心を置いて、「本質」的でない仕方で杖を分節し出さなければならない。
-井筒俊彦「意識と本質」より-
「そうである」ものと「そうでない」ものの分節においては「本質」の影から脱出する必要がある。
ためしに「絵に描いた餅」とはさてどんな本質を指すのだろう。
絵や餅、描いた描かれたから離れることだ。
例えば誰かが「屁をしたくなった」からといって「わたしがプッとやるわけにはいかん」ということだ。
・・「転語」それはその個人の意識の中にある。
禅の老師が手にした杖を高々と振り上げて、さあこれをなんと呼ぶか、言ってみろという。
杖であると言えば、「空」が凝結してしまう。杖でないと言えば、経験的事実に背く。
現に老師に杖でなぐられればたしかに身にこたえがある。ということは、杖でないことはない、つまり杖であるということだ。
ここに至って切羽詰まった学人は「転語」を発せざるを得ない。つまり自ら「本質」の影もない境位に身心を置いて、「本質」的でない仕方で杖を分節し出さなければならない。
-井筒俊彦「意識と本質」より-
「そうである」ものと「そうでない」ものの分節においては「本質」の影から脱出する必要がある。
ためしに「絵に描いた餅」とはさてどんな本質を指すのだろう。
絵や餅、描いた描かれたから離れることだ。
例えば誰かが「屁をしたくなった」からといって「わたしがプッとやるわけにはいかん」ということだ。
・・「転語」それはその個人の意識の中にある。
(gif/satsuki swing)
ありがたい、17年、あしたから18年。〆男は22歳んなった。互いに、
現在窮乏、将来有望。
ないのだからありよういたしかたもなし、無音は極上の調べ、皐月のこの日哉。
Pat Metheny - The Sound Of Silence
ありがたい、17年、あしたから18年。〆男は22歳んなった。互いに、
現在窮乏、将来有望。
ないのだからありよういたしかたもなし、無音は極上の調べ、皐月のこの日哉。
Pat Metheny - The Sound Of Silence
(gif/source)
あたっ、針が刺さっちまった。そういえばリトルミイがゆうてたな、
“時々、誰かに言われた言葉がチクッて刺さってイラッてするときあるじゃない。それね、本当のこと言われてるからよ。”
あたっ、針が刺さっちまった。そういえばリトルミイがゆうてたな、
“時々、誰かに言われた言葉がチクッて刺さってイラッてするときあるじゃない。それね、本当のこと言われてるからよ。”
(sculpture/Security Summit by Johnson Tsang)
非常な狂気は明敏な目にとって もっとも神に近い正気
非常な正気は まぎれもない狂気
ここでも、あらゆるばあいと同様、幅をきかせるのが多数派
賛成なら 正気とされ 反対すれば 立ち所に危険人物とされて 鉄の鎖に繋がれる
–Emily Dickinson ( Mailoux,1990,p.126)-
意味はそれを見る人それぞれの目の中にあるが、それぞれが投票し、多数派が意味を支配する。
非常な狂気は明敏な目にとって もっとも神に近い正気
非常な正気は まぎれもない狂気
ここでも、あらゆるばあいと同様、幅をきかせるのが多数派
賛成なら 正気とされ 反対すれば 立ち所に危険人物とされて 鉄の鎖に繋がれる
–Emily Dickinson ( Mailoux,1990,p.126)-
意味はそれを見る人それぞれの目の中にあるが、それぞれが投票し、多数派が意味を支配する。
(picture/source)
失望や残念、落胆しても構わない、それはよくある。だが後悔はいけない。
それは腐食性があり心を安易に腐らせる。
とまれ、失望や残念、落胆されても構わない、それは致し方もなし。だが後悔させるほどは避けよ。
そうなるともうその関係は取り返せない。
めっぽうな依存症や中毒以外でこの劇薬使うべからず。
失望や残念、落胆しても構わない、それはよくある。だが後悔はいけない。
それは腐食性があり心を安易に腐らせる。
とまれ、失望や残念、落胆されても構わない、それは致し方もなし。だが後悔させるほどは避けよ。
そうなるともうその関係は取り返せない。
めっぽうな依存症や中毒以外でこの劇薬使うべからず。
風もよろしく吹いてきた。雲雀は高く歌いはじめ水面は南風に光りかげろうも揺れ始めている。
いよいよ誘われて来た。こぞも変わらず夏を迎えられそうで、ありがとうございます。
Pascal Comelade ~ Promenade Des Schizophrenes
(photo/The Spy Who Loved Me)
産業スパイの起源はお坊さんだという。
「国家がバックアップする産業スパイ活動が最初に起きたのは六世紀のことです。ネストリウス派(古代キリスト教の教派の一つ)のお坊さん二人が、首尾よく竹筒に蚕の卵を隠して中国からビザンチン帝国に送りました。蚕の卵を密輸するなんて大変だったと思います。何カ月も、もしかすると何年もかかる旅の間、活かしておかねばなりませんから。しかしこの隠密行動の効果は絶大なものでした。これでビザンチン帝国は中国による絹生産の独占を破り、ペルシャの西欧への絹取引独占を打ち破ったのですから。そしてビザンチン帝国は、欧州全体に対する絹の生産と取引を独占します。ここから非常に大きな利益が上がって、東地中海の多くの領国に新しい経済発展をもたらすことになりました」-エリック・マイヤーソン-
ジェームズ・ボンドみたいなスパイの話ではない。スパイである人物は、すごく活発な人でもない、すごく疑わしい感じの人でももちろんない。
産業スパイの起源はお坊さんだという。
「国家がバックアップする産業スパイ活動が最初に起きたのは六世紀のことです。ネストリウス派(古代キリスト教の教派の一つ)のお坊さん二人が、首尾よく竹筒に蚕の卵を隠して中国からビザンチン帝国に送りました。蚕の卵を密輸するなんて大変だったと思います。何カ月も、もしかすると何年もかかる旅の間、活かしておかねばなりませんから。しかしこの隠密行動の効果は絶大なものでした。これでビザンチン帝国は中国による絹生産の独占を破り、ペルシャの西欧への絹取引独占を打ち破ったのですから。そしてビザンチン帝国は、欧州全体に対する絹の生産と取引を独占します。ここから非常に大きな利益が上がって、東地中海の多くの領国に新しい経済発展をもたらすことになりました」-エリック・マイヤーソン-
ジェームズ・ボンドみたいなスパイの話ではない。スパイである人物は、すごく活発な人でもない、すごく疑わしい感じの人でももちろんない。