髪の乱れは気にしても、心のみだれは直さない。
服の破れは繕うても、心の穴はつくろわず。
顔に鼻糞つけば、取り去るが、心の汚れはぬぐわない。
わるいとは しりつつわたるままの川 流れて淵に身を沈めけり。
誰にでもそんなことがあるのでございます。
かたちこそ 深山かくれの枯れ木なれ 心は花になさばなりなん。
気がついたのであれば、それが黎明。
朝焼けの雲は流れ ようよう明け射す光の眩しさよ。
雨は上がり鳥は歌い草木はそよぐ聡風に。
黎明とは、何事につけそのようなものであろうとおもうのでございます。
気がつけば。
人は誰でも変わることが出来る。それもよいほうへと。
そうおもえるのでございます。
いくつかの黎明を重ねつつ。