ヒーローはネズミ。
「アポポは、大型のガンビア・ネズミ(嗅覚に優れ、主にアフリカの紛争地域に生息している)に、地雷を見つける訓練をしている組織で、「ヒーローラット」というサイトを運営している。(
Apopo)
アポポの技術開発ファンドのなかで、いちばん人気があるのが「アダプト・ア・ラット」プログラムである。このファンドには月5ユーロから参加できる。
くわえて、ネズミたちを訓練する様子やその成長ぶりをオンラインで観ることができる。
この寄付によって、「ヒーローラット」は、ネズミの餌、訓練や飼育所、移送などにかかるコストをまかなっている。(切抜 ハーバード・ビジネス・レビュー)」
体重が軽いので、地雷を踏んでもほとんど大丈夫だし、小さいので運搬も楽だし、生産はそれこそネズミ算式に増やすことができるなど、探知機よりもかなりの点で優れている。
どうしようもなくも卑怯で忌々しい無差別兵器ともいえる地雷は、世界で1億個以上も埋められているという。
ひとつ人の生き血をすすり、ふたつ不埒な悪行三昧、みっつ醜きこの世の鬼を、ではないが、そんな人間のしたことを、同じ人間が尻を拭く。
同じ哺乳類として、頼もしきパートナーを得て。
子供たちの遊び場所や、動物の生活圏を脅かしているこの、不条理極まりない現実を救うため、ガンバレ、ガンビア・ネズミ。
*ちなみに今現在で、250万平方メートルの土地の地雷を除去し、オマケにこのネズミ君、結核(TB)の陽性判定までできる。