南無煩悩大菩薩

今日是好日也

ゆれるまなざし。

2012-02-29 | 意匠芸術美術音楽
(Hermann Grid)

ヘルマンの格子と呼ばれる、よく知られている錯覚で、じっとみていると角々に灰色の丸い斑点がみえる。

しかし、斑点は実際には存在してはいない。しかし、見える。

網膜で受け取ったものが、脳に送られる過程での何らかの事情で、無いものが生まれているのだろう。

我々の持つこのような、ゆらぎやあいまいさというのは、きっと生きるためにすごく役に立っている一面もあるだろうが、運用上の注意点でもありそうだ。

マジシャンなんかも、こういったところの錯覚を上手く利用しているのだろう。

格子だけにこうしてみると、どうしてこうしてとなかなか考えさせられる。
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雲水。

2012-02-28 | 意匠芸術美術音楽
(画/中原南天棒)

来る者は去る者、去る者は来る者。

帰去来。

こちら側での来る人は、あちら側では去る人。

こちらともあちらとも、なるも亦吾身。

去る者は追わず、来る者は拒まず。

か。
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交合の奥義。

2012-02-27 | 意匠芸術美術音楽
(original unkown)

ヒンズー教の主要な神は、
維持の神であるビシュヌ、破壊の神のシバ、創造の神のブラフマーの三神であり、象徴的な関係にある妻を持つといわれる。

「維持」には「富」を授けるラクシュミー、

「破壊」には「力」の象徴パールバティ、

「創造」には「アイディアと知識」のサラバスティという連れ合いを持つそうで、

ヒンズー教の原理によれば、この三神間のバランスの取れた相互作用から、
「維持」「破壊」「創造」の連続的サイクルが生まれる。

これは始まりも終わりも無い輪廻の中で、あらゆる種類の生命の営みを維持させるのに役立つのだとされているようだ。

なかなかに参考になる教義となっている。

アイディアと知識を持つ者に「維持」させることは、ストレスの原因であり、力のある者に「創造」させるとたぶん偏狭になるだろうし、富をもつ者の「破壊」は中途半端に終わるだろうと想像することもできる。

性の不一致を避ける、これはなかなか由々しき問題だと思う。

「時代」と「首相の器」、つまりリーダーシップの問題や、昔はやった「成田離婚」、つまりパートナーシップの問題に関することにおいても。
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次善次悪事前の策。

2012-02-24 | 世界の写窓から
(photo/Cristina Garcia Rodero)

君はいったい何に向かって吼えてるのだ。

いくら吼えても、浪も風も手加減することはない。

そこに至ったのは、君自身でそこに至ったからではないのか?

こと、そこに至れば吼えることをやめて次悪の策で切り抜けるしかない。

もし君と口を利けたなら、もし聞く耳を持つのなら、もしかしたらだが、そこに至る前に助言できたかもしれない。
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逃げない。

2012-02-23 | 世界の写窓から
(source/BBC Archive)

(source/New York Times)

銃口に花を手向ける。

買い物袋一つで、戦車に対峙する。

武張ることなく、かつ訴悟性的な勇気の発露に、人々は喝采し賛辞を送る。

しかし彼らは、こういうかもしれない、

もちろん足はぶるぶる震えていましたが、自分の思いから逃げたくなかっただけです。
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なぜにひっかかる。

2012-02-22 | 世界の写窓から
(photo/original unknown)

みょうなものにひっかかって服を破ると、尻が見えたりします。

みょうなものにひっかかって産を破ると、尻の毛まで抜かれたりします。

ひっかかったのか、ひっかけたのか。




チラリズム

サンバのリズム

ひっかけたのか、ひっかかったのか。


ひっかかる。


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アンビシャス。

2012-02-21 | 意匠芸術美術音楽
(Photo/Andrey Rublevik)

弱者の友なんだ。
芸術家にとって、これが出発で、また最高の目的なんだ。
こんな単純なこと、僕は忘れていた。僕だけじゃない。みんなが、忘れているんだ。
僕はポチを東京へ連れて行こうと思うよ。
友達がもしポチの恰好を笑ったら、ぶん殴ってやる。卵あるかい? 
-太宰治「畜犬談」より-
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冷静なるは貴婦人。

2012-02-20 | 世界の写窓から
(photo/Robert Doisneau)

餅まきの餅を拾うコツは、文字通り拾う事だそうだ。

キャッチしようと上を見ているのではなくて、下を見ていて落ちて来たのをすばやく取得する。

あるまとまり、つまり集団が同じベクトルを持ったときに、その間隙を縫うように逆張りをすることで、優位に立つことも多い。

しかしそれも、皆が同じような情報を得る、つまり学習をするとその効果性は薄れる。みんなが下を見て餅拾いをするようになると、上でいち早く大風呂敷を広げたものにほとんど取られてしまう。
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のみではれど。

2012-02-18 | 酔唄抄。

花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや –藤原家隆-


花と呑む 待つにはあれど

玄霜とおもむろに和する梅が枝の

まだ見ぬ花を 想うも楽し
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血は争えない。

2012-02-17 | 世界の写窓から
(Marilyn Monroe/The Seven Year Itch)

いわずと知れたも存じあげ屋のてんぷら、あがっております。

紳士のミューズ、イコンの表裏、邦題「七年目の浮気」、原題「ザ・セブンイヤーズ エッチ」

あ、イッチ。


子供はすぐに真似たがる。


(photo/Cristina Garcia Rodero)

ふわふわスースーと気持ちいいのかもしれない。

この子は小学2年生くらいだろうか?

七年目のふわ気。
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人の為と書いて。

2012-02-16 | 古今北東西南の切抜
(photo/original unknown)

ふざけてる。と信者は言うかもしれません。

ただ、時と場合によっては、この神父の方がずっと良い指導者たりえるといえそうです。


[最近の特徴は、「ミニカルト」。既成のお寺や教会が、異常な教団に変貌する事もある。宗教に限らず、占い師や劇団、ボランティア団体、家庭教師、学習塾などでカルト化しているところもあります。指導者が人を動かし支配する喜びに溺れて、金銭を収奪し、家庭を壊していく。・・・・問題は、カルト教団では、勧誘する人には「悪い事をしている」という意識が全くないことです。それどころか「良い事」として勧誘しています。だから限度がない。ですが、「人の為」と書いて「偽り」、「信者」と書いて「儲け」です。これを忘れてはいけない。「悪意の殺人は限度があるが、善意の殺人は限度がない」のです。-滝本太郎弁護士-(切抜/日経ビジネス)]
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果報は・・・。

2012-02-15 | 古今北東西南の切抜
(Photo/unknown)

みんなを元気づける「エナジャイザー」(Energizer)がいると、周りの人々は能力を最大限に発揮できるようになる。
我々のデータからもそのような人が自分の人脈にいるかどうかで、将来的な成功がある程度はわかることが示されている。
エナジャイザーは必ずしも社交的でカリスマ性があるとは限らない。
たとえ困難な状況でも常に機会をうかがい、他の人が意味のある形で貢献できる余地をつくる人々である。
良いエナジャイザーは信頼が置け、私利私欲よりも大きな原理原則に忠実で、他の人々と一緒にいることを楽しむ。

それに対して「デエナジャイザー」(De-energizer)は障害ばかりを指摘し、自分ではアイディアを出さずに人を批評し、思考に柔軟性がなく、チャンスを創り出せず、約束を破り、他人に気を配ることもない。
不幸なことに、エネルギーが磨り減っていくような交流は、元気づけられる交流よりも、受ける影響が最大で7倍にもなるとの研究がある。
我々自身の研究でも、仕事上の心配事の約90%は、自分の人脈中の5%の人々、すなわち他人のエネルギーを奪い取る人々が原因となっていた。
(切抜/-ロブ・クロス/Harvard Business Review-)

ということのようです。
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わが道をいく。

2012-02-14 | 世界の写窓から
(original unknown)

ハードル競技は、ハードルを越えながらゴールを目指す。

故意に強引にハードルを倒さないかぎり、超えようとする流れの中で倒れても反則ではない。

そしてゴールまで最後まで走った記録は、認められ残る。
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藩校こいしや。

2012-02-13 | 意匠芸術美術音楽
(original unknown)

師、のたまわく、

義をみてせざるは 勇無きなり

又もいう、

過ちては 即(すなわち)改めるを 憚ることなかれ

うんぬん。


昔の藩校では、教養を徹底的に教え込んだ。

それは

幼児からの四書五経の素読や読み書きそろばん、さらには剣術や座禅など、人より秀でる方法ではなく、おのれを育てる方法だ。

何よりも人生についての語るところの出来る能力を育てたといえる。
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節しみじみ。

2012-02-10 | つれづれの風景。

沖の カモメに

潮時 問えばよ

わたしゃ 立つ鳥 波に聞け

ダンチョネー


か。

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