南無煩悩大菩薩

今日是好日也

一人遊び。

2007-03-31 | なんとなく落書。

世の中に 混じらわぬとは あらねども

ひとりあそびぞ われは勝れる。


確か、良寛さん。


独自のものを、見つけたり見出したりしやすいのは、一人遊びの時。


なにかの探し物をしている内に私の中の探し物が見つかる。


世の中に混じって遊ぶのも大事だし楽しいし面白いけれども。

一人で遊べることが、とても大事なんだ。


お。見つかった。
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いにしえのひと。

2007-03-30 | 有屋無屋の遍路。


小野小町は 古(いにしえ)の衣通姫(そとほりひめ)の流れなり。

あわれなるようにして 強からず。

いわば よき女の 悩めるところ あるに似たり。

-古今和歌集、仮名序-




歳を重ねるにつれ、いにしえにあこがれる。

だんだんと。

「あわれなるようにして、強からず」の感性を想うことが、いにしえの女性美への想像を膨らませてくれる。



倒立も前立もならず、肥溜めに落ちた、3年越の草鞋のような私が。

美人のことをあれこれいえた義理でもないが。

「いわばよき女の悩めるところあるに似たり」

なんて文章を見ると、男心がざわめく。



いにしえの衣通姫という人は、小野小町以前までの美人の代名詞だったようで、以後は、古の小野小町の流れなり。といえばよき女性の形容となるのだろう。


少なくとも、現代よりもずっと、古の美的感覚が残っていたであろう江戸・明治期までは、そこいらじゅうにいにしえびとの持つ美しさ、それを見出す感覚が存在していたのではあるまいか。

どうもそれは、「もののあわれ」という感性に結びついたものだったようにも思える。

連綿と受け継がれていたもの。
言葉では表せない、美しさに対する情緒的な、確固とした審美眼があったのではなかろうか。




現代に、いにしえの美しさを感ずることは、可能だろうか?

私らにその感性は残っているだろうか。


感性がなくなれば、そのひとも消えてなくなるに違いない。


いにしえのひと。

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帰巣本能。

2007-03-29 | なんとなく落書。

キス本能とよんではいけません。

それもあるにはあるでしょうが。


きそうほんのうというものがあります。

迷ったら帰る。

疲れたら帰る。

犯人は必ず現場に帰る。ともいいます。


本能的に帰っているところ。

そこが、巣と呼べる場所であります。


巣を取り違えたり、無くしたりすると、路頭に迷うのであります。

大事にしておくことであります。


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バースデイ。

2007-03-28 | 有屋無屋の遍路。

何かがきっかけで、思惟する時がある。

誕生日もその一つに数えられよう。


メロディーもよぎる。


ワッツ ア ワンダフル・ワールド。

ニッチもサッチモ。であるにせよ。

なんとなく。この素晴らしき世界。



ひとつひねってみる。


出で落ちてはみたものの、取って得たるは何もなし。

のべつまくなく、歳食いつぶし。

抱く思いは、天地の恩。


そう。ワンダフル・ワールド。




我々は、不在のものを抱きしめるばかりでなく、

かって、存在していたものを、

いまだ、存在しないものをも、

抱きしめる。

-モンテーニュ、随想録-

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青坊主。

2007-03-27 | なんとなく落書。

野に住む妖怪。


青臭い説教をします。

生臭い生活をします。

一つ目なので、遠近感に難があるんです。

怒っているのやら、笑っているのやら。

愚にもつかない問答をします。

問答に負けても勝ったつもりでいます。


馬鹿にしていると三つの目が開いて一喝されます。

自分を見る恐さがあります。


楽に野辺を歩んでいて、青臭いなぁ。生臭いなぁ。と思われると、出てきます。

怖いけれどもちゃんと話し相手を努めると、嬉しそうに去っていきます。


向き合う勇気が、苦手なようです。


青坊主が出ると、逃げないことが大事です。

面と向かって目をちゃんと見ることが大事です。

どの目かを、ちゃんと見ることが大事です。

そうすれば、悪さはしません。

酒を勧めると喜び舞うこともあるといいます。


あ。やっぱり。目がないのです。
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幸不幸。

2007-03-26 | なんとなく落書。

いいかい。

他人が不幸せに見えたら、お前は幸せなんだ。

他人が幸せに見えたら、お前は不幸なんだよ。

-無名録-



魚を捕食する翡翠を描いていたらば、この文面が浮かんだのさ。

どうしてなぜかはわかるまい。


食うものと食われるもの。

お互い幸せそうに描いてやろうと思ったが。


下手なのでわかるまい。


どこまででゆるせる。

どこからがゆるせない。


わかるまい。

相手あっての物事ではないのさ。

わかるまい。

人の幸せも不幸も。

人の振りはいけまい。


今日は。

快晴という天気。

しあわせ。
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酔猿。

2007-03-24 | なんとなく落書。

世の中は とまれかくまれ 猿回し

うたうも舞うも おなじなりわい

-小野務-



あんさん誰や。

聞いても聞こえん。

見ても見えん。

言うてもいえん。

猿の立ち回り。


まわっとんのかまわされとんのか。


酔うても覚めても。月取るましら。


あるきあゆみつ 浮世の草か

ほんに寄っかる さるすべり


笑うも泣くも おなじなりわい。


しかしながら。

呑めばいとしや さるすべり。


懲りざる。覚めざる。ひかえざる。

猿のような酔っ払い。

どうしようもない私。
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金魚。

2007-03-23 | なんとなく落書。

きんぎょ~え~きんぎょ。

暑さ寒さも彼岸まで。

今日は暑いぐらいでございます。

こんな日は。

一足早く。

きんぎょ~え~きんぎょ。

金魚絵。にございます。


コイの季節ももうじきだすなぁ。

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事故物故。

2007-03-22 | なんとなく落書。

発売後の服用実績4500万人。
異常行動確認発生実績3万7000人に一人。
死亡確認実績500万人に一人。

-認可の下りた、流行性感冒薬に対する製造元の発表-

風邪でなくても「民震う」。


この数字をどう見るかという問題。

もしくは、この数字は、使用する側が知っていたのかと言う問題。

あるいは、認可に必要な、莫大かつ周到であろう臨床試験のデータをどう見ていたのかという問題。

なんらかの副作用が出る確率0.0027%。
死亡の確立0.00002%。
副作用から死亡にいたる確率0.74%

0.00001%。つまり99.9999%の歩留まり率を目指すのが、製造業の品質管理目標。
10万個に一個の不良品は、仕方がない。と言う数字であります。

医薬品などにも、このような指標が当然あるのでしょうな。

それと比べてどうなのでありましょうや。

もちろん。人の話ですから、体質や病歴などもあって、「患者さん。あなたは、うちの病院で3万7000人目ですから、副作用を覚悟してください」なんて話でもないでしょう。

キャンサー治療薬などは、直接死が間近にあるため、副作用は合点承知の助でしょうから、薬か病気かどっちで死んだかわかりゃしませんし、納得もできましょうが、危険度対危険度の天秤棒の按配が難しいのがこの辺でしょうなぁ。

姉が看護師でございましたから、「薬9層倍といって、毒にも薬にもなるほどの成分は大して入っちゃいないよ」と申しておりましたが、「効く」「特効薬」なんてものは、やはり危険が伴うのでございましょう。

解せんのは。

安易な薬と、注意が必要な薬としっかりと事前にわかる立場にいるプロフェッショナルな人たちの歯切れが悪いのが、少々気になります。

もちろん想定外は、世の中つきものでございますから、それも含めて、こうなんちゅうか、「はっきりと」やって欲しいものです。

何か都合が悪いことを隠してるなら別の問題ですが、そうでなければ、提示されさえすれば、自己責任として納得のいく選択を人々はするはずでございましょう。

薬害と認定されたものも含めて、公害もそうですが、いつも、歯切れが悪いのは何故でございましょうや。

「どういうこっちゃねん」に答えるプロフェッショナルが少ないのであれば、そこが問題です。

私たちが、自己責任で道を選ぶためには、それに見合う事故物故のちゃんとした情報が必要なのであります。


水道光熱費に数百万。なんていう、「どういうこっちゃねん」もございますな。

水不足でばたばた死んでいる地域に送ってあげなさいよと申したい。
それほど、自分で飲まんでもええでしょうに。
ぎょうさんおりそうでございます。

こういう事故物故から学ぶのは、次から異様に水の好きな人は、選ばないようにする知恵がつきますわな。

水に流して。とはいきますまい。


私ら市井の民は、生きるために生きております。
働いて、税金を納めて、その税金で安全を買う。
知りようのない物事は、選良の人々に託すしかない。
そんな暇はないから、役割分担をしているのです。
なにせ、働いて税金を納めなくては、質が落ちるからであります。国家の。


だから、本当のことを知らされないとしたら、選良の意味がないのであります。
国家機密を漏らせとは申しません。
ただ、私らの自己責任で道を選ぶために、納得のいく事故物故の本当は教えて欲しいといっているのであります。


効くけれども、副作用がある。
気休めだけれども、危険ではない。

と言うこと然り。

仕事も出来るけれども、水もぎょうさん飲む。
水には手をださんが、仕事にも手をださん。

なども然り。


程度の問題なのであります。


これからどうなるは、誰にもわかりゃしませんが、今までがどん程度であったか、どうであったかが判っておれば、その結果を受け入れる用意ぐらいは、あるのでございます。


二つに一つの選択。個人の自己責任と自由な任意の共存が自由主義の世の中。
事故物故の正確な情報と見方が、大切だと思う次第でございます。

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骨。

2007-03-19 | 有屋無屋の遍路。


「コツ」というのは、たくさんの間違いや失策、試行錯誤のエッセンスだという。

何かが私の中で育つ。そして一度それをつかんだら忘れられないものだという。




もし、幸福になりたいと願うのでしたら。
その幸福を、できるだけ小さくすることがコツです。




どこかで、拾った言葉でありますが。
噛締める時がある。
思惟する時がある。


何かが育っているかもしらない。

骨かもしらない。
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めのくすり。

2007-03-17 | なんとなく落書。

古典落語をひとつ。


今でこそ、識字率は99%をこえておりますが、江戸の頃の庶民で字の読める人は少のうございました。

その頃の噺でございます。



おう!今帰ぇったよ。

あら。おかえんなさい。それで目医者の先生はなんて?


目の病は早目が一番ってえんで、今ならこの薬で治るとよ。

そう。それで薬の使い方おそわってきたんだろうね。


いけね。忘れちまった。お前ここに書いてあるから読んでみな。

いやだよう。私に読めるわけないじゃないか。お前さん読めないのかい?


ばかやろう。これぐれぇのもの、よんでやらぁ。べらぼうめ。
「こ。こ。こここここ。こここここ。こ。こ。・の・・・・」

あらいやだ、おまえさん。にわとりじゃないんだよ。


だまってろい!「こ。このく。く。く。くくくくくく。く。く。く。・す・・・」

なんだろねこの人は。今度は鳩になっちまったよ。く。す。じゃないのかい。くすときたら「り」、じゃないのかい?


あたぼうよ。「このくすり」ってえんだ。まちげえねぇ。こりゃ薬だ。

当たり前だよ。それからなんなのさ。


それがよ。そん次がわかんねぇ。どっかでみたことある字なんだけどよ。

おまえさん。それ。あたしも見たことあるよ。確かさ、お風呂屋じゃなかったかい?女湯ののれんに書いてある字じゃないかい?


おお。がってんだ。するってぇとよ。なになに・・・。
「このくすりめしりにつけてつかうべし」と読めるぜお前。
・・・しょうがねえなぁ。おい!おまえ、しりめくんな!

なにいってるのさ。いやだよう。まっぴるまから。


なにいってやがる。木の股から産まれてきたわけでもあるめぇ。
第一、亭主の目の病の為でぇ。ひとはだ脱ぎな。

しょうがないねぇ。たのむから早くしとくんなよ。人にでもみられて、あすこの女房は好きもんだ、なんていわれちゃあたまんないよ。


気にするこたぁねぇ。治療をしてましたと、本当のことをいやぁいいんだ。

何の治療なんだろうねぇ。目と思ってくれるのか心配だよ。


しかし。なんだなぁ。女房のいねぇ奴は、おちおち病気にもなれねぇなぁ。
・・・おっと。動くんじゃねえよ。薬の粉が飛び散るじゃねえか。
しかし、どうすりゃいいんだってんだ。このへんにこうして・・・・・・。

くすぐったいよおまえさん。あらいやだ。さっき食べた芋が・・・。
「ぷぅ~!」


おめえ!屁こきやがったな!あ!薬が目に入っちまったじゃねえか。
あ。・・こうして使うのか。


・・・。


「このくすり目尻につけて使うべし」
「このくすり女尻につけて使うべし」



識字率が上がったからといって、人の理解力が上がっているとは限りません。
賢いからといって、義理人情をないがしろにしてよいはずもありません。

人の世を楽しゅう生きてみたり、仲良く過ごすのには、こ難しい理屈よりも、落語の力が大きかったりもしますなぁ。


「このくすり浮世に浸してつかうべし」



さ。わたしは。五臓六腑に染み渡る薬を飲みに行くとしましょう。
なに。使用方法は、わかっておるつもりでありますが。
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つきうさぎ。

2007-03-16 | なんとなく落書。

つきでつく。

つかいでか。つかいでか。

うさぎはつきで、ふろうちょうじゅのくすりつく。



重力がほんのちょっぴりしかないので、杵は軽々。

ピョン!とはねたら、ひとつき300メートル。

グリコーゲンいり。

もちのような真白なうさぎは因幡産。

わにをだまして、島流しの刑ならぬ月流し。

反省しながら半世紀。つきつづけて不老長寿の薬なる。



病は薬で治るかもしれませんが、不老長寿は薬では無理です。

騙すことなく、反省しながら、体を甘やかさないことが、「薬になる」のです。

不労長寿はありません。


わかるかよ。息子よ。

わーいわーい。うん。


月が笑うように見えたら。つきうさぎ。

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幽霊。

2007-03-15 | なんとなく落書。

うらめしや~。

おっと!そりゃありがてえ。腹へって腹へって。



うらめしや~。

どこだい?早くおまんま食いてえんだが。



うらめしや~。

あ。なんでぇ。幽霊か。
おらぁてっきり。
裏飯屋。かとおもっちまった。

・・・。


影の薄い、控えめで弱弱しく、足の無いのが、幽霊。
幽霊は何かを訴えております。

逆に態度のでかい、ずうずうしいのが化け物。

同じこの世への未練でも、違うのであります。


幽霊と化け物は、申告制によって閻魔様が決めます。

いくら、幽霊になりたくても、情状酌量のないものは、なれません。
せいぜい、化け物。


生きてる間の行いと容姿で閻魔様が判断します。


へぇへぇ。あたしゃどうせ、化け物ぐらいにしかなれりゃしませんよ。


うらめしや~。

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ティアドロップ。

2007-03-14 | なんとなく落書。

味がね。

するんですよ。


それ。その時々でも違うんですけどね。

ひとつ味ではないのですよ。


この味がね。

大切なものなんですなぁ。あんがい。


ハッカ味などしたときはね。

こう。なんちゅうか。熱く感じるのですな。


冷たいものを急に押し付けられても、「アツ!」なんて思うときがございましょ。

感性てなもんは、そんなものでございます。


このドロップのね。味をぎょうさん知っておくとね。

なかなか。この先よろしいもんでございます。


外に流れ落ちるものよりね。
内に流れ落ちることも、多いものでござんすよ。


甘いものだけじゃなくてね。

いろんな味があるからね。

ドロップは忘れられないのでしょうなぁ。



ティアドロップ。

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大入道。

2007-03-13 | なんとなく落書。

でてきます。

たんぼのなかから。山のなかから。

岩のような大入道。

おどろかされます。


おどろいてかまいません。

おどろいてあげなくてはいけません。

おどろかすことが楽しみです。

おもいっきりおどろきましょう。


おとろしやー。

これが大事です。


おもいきり。ひっくりかえることが大事です。

はい。

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