松。
どうしました?
い。いや。ただの松です。
何か訳でも?
何でもありません。
そんなことないでしょう。理由があるでしょう。
あ。いや。特には・・。
よかったら。僕が聞きますよ。
あの。きれいさっぱり。
きれいさっぱり?忘れたんですか?
あ。いや。
何があったんですか?
う~ん。・・・。
どうしたの?おじいちゃん。
この人。わしいじめる。
僕いじめてませんよ。相談に乗ろうと思っただけです。
何か思いつめてるのじゃないかと。
おじいちゃん!松中はダメだといったでしょ!
何処にでも頭突っ込んじゃダメ!
何考えてるの!私が聞いたげる。
いや。その。何も。
そんなこと無いでしょ。ちゃんと教えて。
その松にどんな意味があるの?
あの。わし。最初から、ただの松です。と申しておりますが。
そんなことないわよねぇ。
うん。うん。僕もそんなこと無いと思う。
い。いや。その。無いといわれてもあるのですが。
困りましたなぁ。
・・・。
ただの酔っ払い。
ただの用務員。
ただの・・・。
ただの松。
ただただ。それだけ。
『松』の花言葉は・・不老長寿勇敢
生け花では若松→松→老松と分けて扱います。
我がお流儀では、お正月は未来に向かう若松を
活けますことが教えです。
先生のお話の『松』は酔っておられるご様子!
いくら、不老長寿と言いましても、飲みすぎは
健康に良くないと聞きます。
ちなみに、この『松』殿は、若松でしょうか?
老松でしょうか?
(だから、ただの松って言ってるじゃあないか)
↑
陰の声が・・・
どっぺん!
赤松の新葉を、小生のばあさんは、よく噛んでおりました。88まで生きられたのは松のおかげだったのかもしれません。