どちらも海に住んでいます。
海坊主は、誰にでも「おまえは、なにがおそろしいか。」と問います。
怖がって問に答えず、逃げれば幾らでも追ってきて問うのです。
海坊主を見ても、怖がらず相手をすれば、とたんに海坊主は消えてしまいます。
そんな人いますよね。
海座頭は、別に海にいなくてもよいのですが、海辺によく出没します。
話好きで、琵琶をつむいでは、百鬼物を語ります。
耳を傾けてやらなければ、いつまでも追ってきて聞かそうとします。
観念して聞こうとすれば、自分の言いたいことだけ言ってさっさと消えてしまいます。
こんな人もいますよね。
両方とも寂しがりやで、同じ海に住んでいながら、相手にならないのです。
話を聞いてしまったら勝手にとっとと消える妖怪と、話をしてしまったら、勝手にとっとと消える妖怪ですから。
こんな関係ありますよね。
「おまえは、なにがおそろしいか。」
「あいてをすれば、消えること。」
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