バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

読んだら売るシステム

2009-09-03 16:32:05 | ライフスタイル
 近くに古本屋ができた。できたといっても、もう1年近く経つかもしれない。ちょっと敷居が高くて、入りそびれていた。
 以前に昔ながらの古本屋に段ボール数箱分の本を持ち込んだら、中味も見ずに一箱10円とそこのおばばは言い放った。だから「じゃあ、売らない」と言い返して、また重い箱を家まで持ち帰ったことがある。だから古本屋ってみんなこんなもんだと思い、置き場はないけど、ゴミではない本を袋に詰めたままにしていた。明日リサイクルの日だから家の段ボール片づけながら、この際この本持ち込んで見ようかと、思い切って店に入ってみた。
 「たいていの本は買い取りますよ。」と結構感じいい。査定中、書棚を物色。いい、いい。欲しい本かなりある。高価で普通じゃ買えない画集も1200円也。掘り出し物があちらこちらにある。おもしろいのは過去問があること。随分使い込んだものも売り物になっている。書き込みとかしていないのかな。「集会所のつくりかた」をペラペラしてみると、昭和58年の出版物。もうこうなると記録ものだね。そうこうしているうちに就寝前に読みたい本1冊発見。査定は終わり、1700円受取り、230円の文庫本1冊購入。これも読んだ後はまた買い取ってもらえるということなので、家に本がたまらないシステムになっている。
 子ども達には「つんどく」を勧めているけど、先日地震で本の下敷きになって亡くなった人がいたように、むやみに本を所有し続けるのはどうかと思うようになっていた。ここに持ち込めば、まさに本は循環する。欲しい本は気楽に買い、一度読んだら売ればいい。図書館で借りればいいのだろうけど、今バッグに入れたこの文庫本は、今この時点では私の所有物となっているという心地よさがいい。