バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

同級生に会う

2010-09-07 13:03:52 | ライフスタイル
 先日小学校の同級会があった。30年ぶりに会う同級生達多数。出席したほとんどは皆地元か近隣に住んでいるとのことなので、懐かしい別所弁がポンポン飛び交う。
 1学年1学級だったので、保育園時代から濃密に10年近く一緒に過ごした同級生たちが、共に平行移動するようにうん十年分スライドした変な感覚。
 昔話に花が咲くかと思いきや、もう当時のことは記憶が薄れていて「そんなことあったっけ?」の連発で話が弾まず。それより額寄せ合い盛り上がるのは互いの病気話。そうだここは全員同い年なんだ。年齢不詳は1人もいないし、皆がお互いの誕生日まで覚えているから誰が最長老かまでもわかってしまう。
 そんななか興味を引く思い出話、1題。
 同級会会場となったその場所で、6年生の夏休みに天ぷらを作った事を思い出した。何の脈絡で人の家の台所にいたのかは忘れたけど、そんな話をすると、「あの時みんな大阪行ってたからね。」とH美ちゃん。そうだ、あれは6年生夏休み、市を上げてのイベントで大阪と別所の小学生が交換ホームステイする企画があったけど、自分は行かなかったんだ。行くようにと先生に説得されたけど、行かなかった。健康なのに行かなかったのは自分だけ。皆が大阪に旅発ちそれから数日後に帰ってきて、空港で買ったというおみやげのキーホルダーを受け取り、それでこの企画は自分の中では終わった。が、皆は大阪の思い出話に花が咲く。「万博会場はすんごく暑かったねー。」「甲子園に応援に行ったら土砂降りでさー」「選手宣誓の人がひっくり返っちゃって、もうみんな大騒ぎになったじゃん」などとっておきのネタまで飛び出す。そんな話全然聞いていなかった。ただおみやげのキーホルダーから、みんなが大阪空港で飛行機を見ているイメージの映像が記憶に残っている。暑い万博。土砂降りの甲子園。そういう生々しさを耳にしたのは初めてだった。
 行かなかった人に気配りして、当時あえて大阪の話をしなかったんだなと、しみじみ。
 30年分のブランクを埋めるには数時間では足りない。