バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

癒やしの補習授業

2017-01-15 15:36:06 | バネ
受験直前の週末なので、中3生の補習を入れる。
金曜授業最後に、直前補習やるからと言うと、
「何のために補習するんですか?」
なんて当事者が質問してきた。

直前補習入れるっつう時は、どうにもこうにもやり足りなさ満載で、最後の悪あがきしておきたい、いや、しておかないとこちらの気が済まない、不安が収まらないなんて子がいる時です。
その子に対してピンポイントで「これは絶対出る!」と配点高く、なんとか得点につながりそうな究極の問題を、神がかり的なこと言いながら丸暗記作戦でだめ押しするのです。
直前はあれもこれもではなく、「これだけ」と「絶対!」で強気で攻めておくに限ります。
そんな最後の悪あがきをすべき日なのに、補習やると該当者に声かけると、補習しなくても大丈夫っていう子までが、「じゃ、ぼくも補習出ていいですか?」ってなってしまい、結局全員出席となります。
補習は無料なんだから自分が受けられないのは不公平だという意見もあるでしょうが、いくら先生に大丈夫って言われても、友達が勉強していると知って不安になるというのは人情です。
勉強に来たいというものを断ることは出来ないので、結局全員補習に突入することになるのです。

今年は全員大丈夫だから先生はちゃっかり休憩もらっちゃおうかな、なんて時でも、お母さん方から「先生、前日授業やってもらえないんですか?」と言われ、「そうですね、やりましょう」となることもあります。

しかし、直前補習やると言ったのに対し、「何のために補習やるのか?」 と聞かれたことはいまだかつてない。
この子達、危ない感があったわけではないけど気を緩めないためにやっておいた方が良いと感じたから補習しておくか、って展開だったわけです。
そんなこちらの気を読んだから「何のために補習か」と聞いてきたのでしょう。


「そりゃ、それよ。ほら、癒やしよ」
ズバリ聞いてくるから、ちょっと言葉選びながらも、そのものズバリ答えてしまった。
過去問からいくつか問題抜粋して、出来る問題の出来具合を再確認し、補習授業が終わりを迎える頃に、
「先生、これが癒やしですか?」
「そうよ、これが癒やしよ。」