バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

理解や思考は母国語でする

2009-04-15 07:48:27 | バネ
 どちらかというと勉強苦手君。「勝」という漢字が覚えられない。横棒3本になったり,力が刀になったり,上突き出なかったりとなかなか正確に書けない。だからその子には「月書いて,ソ、二人の力を合わせて勝つ」と指導したことがある。この子が「頭」は自信満々と書いていた。「イチクチソイチイチノメハ」とおばあちゃんから教わったと意気揚々としていた。同じ子が更に、三角形の面積から高さを求める問題は,面積を求める時みたいに,学校で放課後にこう教えてもらったと公式にあてはめて覚えていた。他の基本問題はできなくても、この問題だけ必ず正解していた。
 子どもは理屈で理解しないで,機械的に教えた方がよく定着する,場合がある。それもたいていその場合は,マンツーマンのピンポイント指導であることが多いような気がする。横に座り、集中力を維持してあげてようやく脳みそに定着するのだと思うけど、その子にとっては特別指導のあと「あの人は教え方がうまい」とインプットされることになる。この子の指導を体験して以来,こういったタイプには奥の手として個別による「公式徹底指導法」を使ってきた。その場しのぎかもしれないけど、「できる」体験させるのが先決だから。
 小5は今小数の仕組みを学習している。100倍すると小数点を右に2個移動などと機械的に教えたら,これで完璧できるようになった子がいる一方で,左右間違える子が混在。間違える子には改めてなぜ右に移動なのかを説明したところ,完全に理解できた。つい楽して「できる」直結法をとってしまったが、「わかる」を省略してはいけないのです。
 そのあとの中学生。3月から先取りで英語学習したけど、ほぼ英語初心者の子。テキストを自主的に進めさせていたら、he,sheでとまどっていた。そうでした。この子にはまだ先取り学習の段階で三人称までは進んでいなかったのです。そこで人称の説明し,その場合のbe動詞はこうなると板書説明したら、要所をノートに書き写し完璧に理解していた。このタイプは英語学習は文法から入ると速い。習うより慣れろではなく、英語は文法を理解してしまおうという説明も良く理解できた様子。
 結局のところ理解力、すなわち日本語力が全てを左右する。

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