自分ではない。
読む書くに特化したクラス「パンセ」でみんなで挑戦したコンテスト、朝日学生新聞社児童文学賞、小学生部門朝日小学生新聞賞を5年生の男の子が受賞した。
バンの体調悪く,危篤状態は脱したものの目が離せない状況が続く日々,心の隅にいつもどんよりしたものを抱えていた。そこに飛び込んだ受賞の知らせ。一気に心は春。
授賞式の案内を受け、「僕その日サッカーなんだけど,これって行った方がいいの」と言ってますが先生はどう思いますかなどとお母さんから報告があったから、「是非行って下さい!」と声を荒げてしまった。
パンセは月3回、1回90分の授業。2回は読む練習、そして月の3回目は書く練習する。国語が苦手という子は多い。小学生時代国語得意の子が中学生になると、「なぜか国語の点数が伸びません」とか、「国語がいつも平均点足引っ張ります。」と言う例も多い。また「作文きらーい」という子も多い。これに関しては多いどころではない。ほぼ全員が口を揃えて「作文きらーい」と言う。
これまで授業の合間に作文指導をしてきた。しかしながら小学生なら算数授業がメインとなり、中学生なら英語、数学の補習や定期テスト、検定対策等に追われ,直接学校の成績表に影響しない作文は後へ後へと追いやられ,長期休みや定期テスト終了後の隙間に書いてもらう程度にしか取り組めなかった。
そこで一念発起して開いた読む書くクラス「パンセ」。今年は2年目に入る。
パンセクラスの成果発表の場として、何かのコンテストに応募しようと思っていた。時期、内容から考えて候補は2つあった。
一つは原稿用紙5枚。もう一つは今回受賞した朝日小学生新聞賞で原稿用紙20枚。子どもたちに好きな方にチャレンジするようにと勧めると、「5枚じゃたいしたこと書けない」と全員が20枚を選んだ。そして構想を練り始めたのが11月。
小学校高学年を対象とした読み物を書く。ジャンルはこだわらない。
何を書こうか全く思いつかないと言う子どもたちに二つアドバイスをした。一つ目は、日頃自分が一生懸命やっていることをネタにお話しを作ろう。もう一つは,主人公の成長物語にしよう。すると子どもたちはなにやらニヤニヤしていた。フィクションでいいんでしょ?と。
本当に20枚書けるんだろうか。途中で投げ出すんじゃないだろうか。
そんな心配をよそに,冬休みに入るころには形になった。休み中にブラッシュアップして仕上げ,締切りに間に合わせることができた。
今回受賞した子の作品。11月に途中までできたというものを読ませてもらった。「ぼくは秋がきらいだ。」で始まる。ん、これはいけるかも。書き出しがいい。小学生らしい身近ネタだし、この子の通う川間小の光景が目に浮かぶ。この先は決まってるの?と聞くと、「だいたい決まってます」とニヤリとした。
このお話はどこまでが本当でどこまでがフィクションかわからなくなる。それは登場する家族や学校をよく知っているからかもしれない。特に、キーパーソンで登場するお母さんの顔が浮かぶ。あのお母さんの声が聞こえてくる。家族のやりとりがいい。そして成長していく「ぼく」の葛藤がいい。このお話は何度も読み返した。そして決まって最後にサーッと爽やかな風が通る。何度読んでも、風が通る。
読む書くに特化したクラス「パンセ」でみんなで挑戦したコンテスト、朝日学生新聞社児童文学賞、小学生部門朝日小学生新聞賞を5年生の男の子が受賞した。
バンの体調悪く,危篤状態は脱したものの目が離せない状況が続く日々,心の隅にいつもどんよりしたものを抱えていた。そこに飛び込んだ受賞の知らせ。一気に心は春。
授賞式の案内を受け、「僕その日サッカーなんだけど,これって行った方がいいの」と言ってますが先生はどう思いますかなどとお母さんから報告があったから、「是非行って下さい!」と声を荒げてしまった。
パンセは月3回、1回90分の授業。2回は読む練習、そして月の3回目は書く練習する。国語が苦手という子は多い。小学生時代国語得意の子が中学生になると、「なぜか国語の点数が伸びません」とか、「国語がいつも平均点足引っ張ります。」と言う例も多い。また「作文きらーい」という子も多い。これに関しては多いどころではない。ほぼ全員が口を揃えて「作文きらーい」と言う。
これまで授業の合間に作文指導をしてきた。しかしながら小学生なら算数授業がメインとなり、中学生なら英語、数学の補習や定期テスト、検定対策等に追われ,直接学校の成績表に影響しない作文は後へ後へと追いやられ,長期休みや定期テスト終了後の隙間に書いてもらう程度にしか取り組めなかった。
そこで一念発起して開いた読む書くクラス「パンセ」。今年は2年目に入る。
パンセクラスの成果発表の場として、何かのコンテストに応募しようと思っていた。時期、内容から考えて候補は2つあった。
一つは原稿用紙5枚。もう一つは今回受賞した朝日小学生新聞賞で原稿用紙20枚。子どもたちに好きな方にチャレンジするようにと勧めると、「5枚じゃたいしたこと書けない」と全員が20枚を選んだ。そして構想を練り始めたのが11月。
小学校高学年を対象とした読み物を書く。ジャンルはこだわらない。
何を書こうか全く思いつかないと言う子どもたちに二つアドバイスをした。一つ目は、日頃自分が一生懸命やっていることをネタにお話しを作ろう。もう一つは,主人公の成長物語にしよう。すると子どもたちはなにやらニヤニヤしていた。フィクションでいいんでしょ?と。
本当に20枚書けるんだろうか。途中で投げ出すんじゃないだろうか。
そんな心配をよそに,冬休みに入るころには形になった。休み中にブラッシュアップして仕上げ,締切りに間に合わせることができた。
今回受賞した子の作品。11月に途中までできたというものを読ませてもらった。「ぼくは秋がきらいだ。」で始まる。ん、これはいけるかも。書き出しがいい。小学生らしい身近ネタだし、この子の通う川間小の光景が目に浮かぶ。この先は決まってるの?と聞くと、「だいたい決まってます」とニヤリとした。
このお話はどこまでが本当でどこまでがフィクションかわからなくなる。それは登場する家族や学校をよく知っているからかもしれない。特に、キーパーソンで登場するお母さんの顔が浮かぶ。あのお母さんの声が聞こえてくる。家族のやりとりがいい。そして成長していく「ぼく」の葛藤がいい。このお話は何度も読み返した。そして決まって最後にサーッと爽やかな風が通る。何度読んでも、風が通る。