別所温泉の水墨画ギャラリー「櫻井穂光庵」を訪れた時は午後3時近かった。あいにくの留守。しかし玄関先に「少し出かけています。連絡下さい。」と携帯番号が書かれていた。明日出直そうかと思いながら電話すると、こちらの要件を言う間もなく「今すぐ行きますからそこで待っててね。」しばらくすると、橋の向こうから和服姿の女性、穂光さんが、手を振りながら駆け下りて来た。どうぞどうぞと言われるままに中に入る。入口カウンターに乗せてある、先客の代金が置かれたままのトレーに、拝観料300円を置く。
こちらは民家をギャラリーに改築して2009年にオープンした。第1、2土日の10時~5時開館。開館時は庭の赤い蛇の目傘を目印にして下さいとのことです。水墨画のようなモノトーンな外観に、朱の傘が添えられ、立体水墨画のような仕上がりになっている。なんとも羨ましいことに、脇を流れる産川の流水音BGM付き。この川には温泉が流れているから湯気が立ち込めることもあるので、これら自然が憎い演出をしてくれるのでしょう。民家は宮大工の西島敏雄さんの手による物なので、かなりしっかりした作りらしい。
水墨画には明るくないと言い訳しながら展示室に入った。穂光さんは気さくな方で、初対面なのにずっと前から知り合いかのように接してくれる。おかげさまで、こういったギャラリーにありがちな静寂や緊張感はなく、リラックスした雰囲気の中作品鑑賞とおしゃべりを楽しめた。隣室に招かれお茶をごちそうになった。ソファで隣に腰掛け、ここでもおしゃべりが続く。これを機会に水墨画について勉強してから再度鑑賞したいと思います。しかしこの世界はよくわからないなりにも感じるのは、水墨画の画面構成には、その緊張感と間の取り方には、日本家屋にも通ずる日本人の原風景があるのだなということ。そして何よりこちらのギャラリーには、穂光さんとのおしゃべりという癒しの時があるということ。
油絵と水墨画のコラボが実現したらおもしろいかも、とふと思う。
開館はこの蛇の目傘が目印になります。
櫻井穂光さん
こちらは民家をギャラリーに改築して2009年にオープンした。第1、2土日の10時~5時開館。開館時は庭の赤い蛇の目傘を目印にして下さいとのことです。水墨画のようなモノトーンな外観に、朱の傘が添えられ、立体水墨画のような仕上がりになっている。なんとも羨ましいことに、脇を流れる産川の流水音BGM付き。この川には温泉が流れているから湯気が立ち込めることもあるので、これら自然が憎い演出をしてくれるのでしょう。民家は宮大工の西島敏雄さんの手による物なので、かなりしっかりした作りらしい。
水墨画には明るくないと言い訳しながら展示室に入った。穂光さんは気さくな方で、初対面なのにずっと前から知り合いかのように接してくれる。おかげさまで、こういったギャラリーにありがちな静寂や緊張感はなく、リラックスした雰囲気の中作品鑑賞とおしゃべりを楽しめた。隣室に招かれお茶をごちそうになった。ソファで隣に腰掛け、ここでもおしゃべりが続く。これを機会に水墨画について勉強してから再度鑑賞したいと思います。しかしこの世界はよくわからないなりにも感じるのは、水墨画の画面構成には、その緊張感と間の取り方には、日本家屋にも通ずる日本人の原風景があるのだなということ。そして何よりこちらのギャラリーには、穂光さんとのおしゃべりという癒しの時があるということ。
油絵と水墨画のコラボが実現したらおもしろいかも、とふと思う。
開館はこの蛇の目傘が目印になります。
櫻井穂光さん