毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「弁護士さん、ラーメン屋さん、籠池(息子)さんが集う憲法の会に行った」No.2171

2018-01-21 11:18:04 | 人間

中国で(帰国したら、まずこの勉強会に行こう)と決めていたのが、

『檻の中のライオン』の著者、はんどう大樹弁護士のお話、

そして、神奈川県の護憲ラーメン屋さん、古谷一郎さんのジョイントライブです。

さらに、フェイスブックで友達になった籠池佳茂さんがゲスト出演とのこと。

三人の共通点は「日本国憲法」です。

 

下の写真を見てください。

はんどう弁護士が広島から持ってきた鞄からは

キャラクターぬいぐるみが次々出てきました。

これを武器に、ややもすれば「難しい」と思われがちな日本国憲法の精神や具体的な内容を

噛み砕いて小学生でも理解できるように説明する若い弁護士さんです。                                            

 

日本国憲法の前提である立憲主義=国民主権を

権力者(政権保持者)=ライオン、憲法=ライオンを入れる檻の例えは

みごとですね。

  

 

下は、憲法13条「個人の尊重」の説明です。

「個人は個性を持ち、一人ひとり違ってもいい」の例として、

もし阪神タイガースファンが巨人ファンに、

「巨人ファンはダメで許せない。阪神ファン以外の存在は認めない」

と言ったらどうかと問いかけたとき、小学生の男の子が深く頷いていました。

元来政治にはほぼ関心がなかったはんどうさんが、突然目覚めたのは、

2013年、「憲法96条改正論」が自民党から出されたときからで、

その年の12月6日、特定秘密保護法が成立した翌日から、

憲法の啓蒙活動を開始し、現在に至っているそうです。

「実は、ライオンはもう檻の外にでてしまっています」とはんどうさんが言った時、

(やっぱり……)と背筋がゾクッとしました。

それでも、今、諦めたら未来はもっと酷いものになるという思いで、

はんどうさんはぬいぐるみを持って全国をかけまわっているし、

各地で個人こじんが不断の努力をしています。

この会には私のような近所在住者だけでなく、

鳥取から家族4人で来た親子や小学生の息子を連れたお母さんなど

気合が入った参加者が何人もいて、70人収容ぐらいの狭い会場はほぼ満員でした。

 

第二部は神奈川県から駆けつけてくださった炎のラーメン屋さん、古谷一郎さんと

はんどう弁護士のジョイントトーク。

古谷さんは、

「私は背中に〈共謀罪反対〉と書いた服を着て接客していたが、

日本の人たちはこんな大切な問題を避けて通りたがる。

『どうしたの?宗教にでも入ったの?』と言う人もいる。

『私一人が何をやったって、世の中変わらない。だから何もしない』

多くの人たちが思っている。残念だが、一体どうしたらいいだろう。

あちこち話に行っても、いつも同じ顔ぶればかりで裾野が広がらないこの状況を

どうしたら突破できるだろう。」

と、集会に来ているみんなが思っている切実な気持ちを吐露されました。

しかし、明日ガラッと変わるという妙薬はない、

ひたすら「不断の努力」を続けること、その中でそれぞれが工夫すること、

そして、絶対に諦めないことが大切だというのが結論だったと思います。

ところで、

はんどうさんがさりげなく「檻の中のライオン」Tシャツを着用されたことに

皆さんお気づきでしょうか(笑)。

本もTシャツも紙芝居もネットで売っています。

   

 

 

 最後にゲストの籠池佳茂さん(籠池夫妻の息子さん)が、

「両親はたった二人で真正面から安倍政権と闘っている。

完黙を貫いているのもその一環だ。

関係がよかった安倍夫妻と両親の潮目が変わったのが昨年3月10日~16日だった。

森友を切り捨てて改憲へと安倍政権はひた走っている。

森友問題は個別森友の問題ではない。

安倍政権が政権を握り続けていては日本の未来は暗い。

安倍政権のバックにいる日本会議の中枢を担っている人たちは

1960年、70年からこの日が来ることを虎視眈々と

狙い、準備を進めてきた。

それに打ち勝つことは並大抵ではないが、

逆に、国民が最も目覚めて頑張るべき時は今しかない。

両親の解放を一緒に闘いとりましょう。」

といった内容のお話をされました。

今は、一人が一人に話しかけ、話題にし、意見交換をして

仲間を増やすことが最も大切なことだと私は思います。

自分の持ち場で少しでも裾野を広げていきましょう。

 

 

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「ロビンと息子」No.2170

2018-01-21 03:30:23 | 自然

今回帰宅してみると、猫が居ました。

息子がタイから連れ戻した猫で、ロビンといいます。

ロビンは推定13歳の雌猫で、息子が東京に住んでいたときに

里親募集に応じて連れ帰ったものです。

多くの子猫たちがニャーニャー自己主張する中、

最も控えめで一切鳴かず、

隅にひとり緊張して固まっていた子猫を息子夫婦は選びました。

それ以来、この超引っ込み思案で内気な引き篭もり猫を家族として、

息子は13年の人生を歩んできました。

東京からタイのバンコクへ、バンコクから大阪へと移動する間に、

人間の連れ合いと離別しましたが、猫のロビンとは今も一緒です。

動物は国を移動するのが人間ほど容易ではなく、

注射や身体検査をされたり、動物入国審査を受けたり、何ヶ月もかかります。

息子が先に帰った後、タイの知人のもとで待機していた引きこもりのロビンは

ショックで毛はボサボサに、

ところどころ円形脱毛みたいなまでになっていたそうです。

「犬は人に、猫は家に付く」と言われますが、

関空で再会した息子をロビンは覚えていました。

覚えていたどころではなかった、と息子は言います。

 

実は、私のマンションは犬猫を飼ってはいけない決まりがあります。

気儘な一人暮らしに慣れている私は息子だけでも十分なのに、

さらに猫まで加わると自分の空間が狭くなるという理由で、

このマンションの決まりを前面に押し出し、

早く誰かに預かってもらうよう中国から催促していました。

しかし、戻ってくるとこの二人?の絆は半端じゃないことが分かりました。

息子が仕事に出かけた後、ずっと部屋(主に押入れ)の中で帰りを待ち、

息子が帰るやいそいそと出迎えて五分ほど二人の儀式

(抱っこして部屋をウロウロするだけですけど)をします。

毎日です。

「さっさと出て行け」と言いづらくなった私は息子に教わったとおり、

弱々しく、優しい猫なで声で「ロビンちゃ~ん」と呼びかけ、

美味しい海老や鰹節などをプレゼントして

ロビンの恐怖心と警戒心が溶けるのを待ちました。

滅多に他人になつかないロビンが、

今日、私にニャーと鳴き、喉をナデナデさせるまでになりました。

 

息子はロビンとまもなく二人で住めるアパートに引っ越します。

そこは猫O.K.ですからベランダで日光浴もさせられます。

なんだかなあ、せっかくニャーと言ってくれたのになあ・・・・・・。


息子も意外と神経が細やかなところがあり、

今朝は、事業所の代表代理でどこかの説明会に出かけるとて、

いつもパンクロッカーみたいな服装なのが、

「新しい事業所のくせに調子乗ってると思われないようにしないとな」

とか言って、まあ少し一般受けしそうなのを選んで着ていきました。

下は避けたセーターです。

古着屋で一万円以上したんだと(避けて正解だわ)。

 

 

コメント (4)
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