阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう)さんと言えば、
沖縄人ならずとも日本人なら
誰でも知っていなければならないほどの人物です。
伊江島に「わび合いの里」という平和のための資料館がありますが、
その入り口の壁には阿波根さんが残した戒めがあります。
戦後すぐの米軍占領下の沖縄の民にとって、
人間の尊厳を失わないでいることが
どれほど難しいことであったかは
『命どう宝』という本で知る事ができます。
それでも、諦めずに
何度も何度も陳情に出かけた沖縄の人々の心に刻まれた
阿波根さんの陳情規定は
正義を尊ぶ人間の心の美しさをも示しています。
伊江島のヌチドウ宝記念館を訪問したときに
阿波根さんの養女である謝花悦子さん(この方も凄い人です)から
阿波根さんの偉業の数々をお聞きしましたが、
関西の自宅に戻って以降、ずっとしていることがあります。
阿波根さんの真似です。
それは、これです。
阿波根さんは極貧の中で米軍の非道さを証拠に残すために
カメラを買いました。
そのお金の捻出は寄附と徹底した節約です。
その一つが、使い切った練り歯磨きを切って
残りを完全に使うということです。
私もこれならできると思い、実践しています。
結構残っているもんですよ。
阿波根さんは捨てられた歯磨き粉を拾ってきていたそうですが、
まだ私はそこまではできていません。
今後の課題です。