TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に日本人の女性二人が、
しかも、日本で多くのバッシングを受けてきた二人が選ばれた意味を
私たち日本で暮らす者たちは考えたいものです。
記者会見する伊藤詩織さん=23日、東京都内で(東京新聞Webより)
東京新聞Webには
伊藤詩織さんへの望月衣塑子記者のインタビュー記事があり、
動画も見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=59lw9qsJhi0&feature=emb_logo
レイプ犯山口敬之(アベ元首相と親しい元TBS職員)を擁護する
国会議員(自民党衆議院議員杉田水脈)や
安倍後援会の絵描き(はすみとしこ)らから
「女性として落ち度がある」「枕営業失敗」などと
あからさまな誹謗中傷を浴び、
それに同調する人々の罵詈雑言攻撃によって
日本では安心して暮らすことすらできなくなってしまった
伊藤詩織さん。
インタビューの中にこんな言葉があります。
「世界的に評価していただけるということは、
私たちは『被害者だ』と言われても、
どんな名前がついても、
隠さなくてもいい、恥じるべきじゃない、
ここに居ていいんだ、この道を堂々と歩いていいんだよ、と
言っていただいたと感じることでした。」
もう一人、「Black Lives Matter/黒人の命も大切だ」を掲げ、
犠牲になった黒人の名前入りのマスクで試合に臨んだ
大坂なおみさんも同じく「100人」に選出されましたが、
彼女もまたツイッターで数多くの日本人から、
「スポーツ選手はスポーツだけやっていればいいんだ。
政治を語るのはルール違反だ」
「もっとアメリカ社会の黒人の実態を勉強してください」
「やっぱり日本人じゃなかった」
などとバッシングを受けた人です。
「私はスポーツ選手である前に、人間です。
これは人権の問題です。」
という大坂さんの言葉を
今の日本人のうち、どれ程の人が理解できるかやや心配ですが、
TIME誌の人選をきっかけに
人権について日本の人々が少しは理解を深められることを願います。