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日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

ヒラリ―・クリントン、カマラ・ハリス、そして蓮舫

2024-07-26 23:48:18 | 民主主義について

ジョー・バイデン大統領がアメリカ民主党の次期大統領選挙から撤退し、

後継として副大統領カマラ・ハリス氏を指名した。

トランプ氏は対抗馬がバイデンだったら楽勝だったのに、と残念でたまらないようだ。

 

カマラ・ハリス氏はどんな人なのだろう。

パレスチナ問題に関する限り

エルサレムをイスラエルの首都だと認定?したトランプ氏よりは

少しはマシなのだろうとは思うが、

イスラエルのネタニヤフ首相が訪米している今、

ハリス氏が彼に対してどのような態度を取るのか注目していた。

米ホワイトハウスで25日、会談前に握手を交わすハリス副大統領(右)とイスラエルのネタニヤフ首相=AP

 ロイター、CNNなどいくつかのニュース動画を見た限り、

ハリス氏は、まず帝国主義アメリカの立場である

イスラエルの自衛❞への強い支持を述べた。

それは今までのアメリカの全ての大統領が踏襲してきたことで、

カマラ・ハリスもその立場から一歩も外に出ていない。

しかし、ガザでのあまりにも多くの罪なき一般市民の死を含む人的被害の規模と

200万人以上が厳しい食料不安に直面している悲惨な人道状況について、

「子どもたちの遺体や絶望的に飢えた人々が逃げ惑う姿。こうした悲劇を前に、我々は目をそらすわけにはいかない。苦しみに無感覚になることは許されないし、私は黙ってはいない」

「今こそ戦争を終結させ、パレスチナ人の苦しみを終わらせ、自由、尊厳、自己決定権を行使できるようにする時だ」

と、ネタニヤフ氏にハマスとの間で人質解放と停戦の合意を成立させるよう求めた。

同じ民主党でもバイデン氏とは停戦への気合の入れ方が違うと感じるのは

メリハリのある力強い口調のせいばかりでもあるまい。

バイデンからハリスに代わったことは、多くの民主党支持者たちにとって吉報だろう。

同様にパレスチナ人民にとっても道が開けばいいのだが……。

 

2002年、シアトルのコミュニティ・カレッジのある女性教師が

「アメリカは民主主義の国とか言いながら女性差別は根強くある、例えばこの大学でも主任の圧倒的多数は男性だ」

と文句を言っていたのを

当時、日本での教師の仕事を一年間休み、長期自主研修(留学)していた私は

(へえ、日本とそう変わらないのか)と驚きをもって聞いた。

8年前、ヒラリ―・クリントンさんが

アメリカ合衆国史上初めての女性大統領に選ばれなかった背景にも

その見えない「ガラスの天井」があった。

彼女は「魔女」だの「意地悪な女性」だのもっと酷い言葉も言われ、

彼女を模した人形を焼かれたこともあるそうだ。

今回の都知事選での蓮舫さんがまさにそれだ。

「デキる女」は嫌われる・・・ミソジニーというやつだ。

 

しかし、クリントンさんはカマラ・ハリス氏に向けたメッセージの中でこう言う。

「女性が候補者のトップに立てるようになった歴史の背景に

私の2度の挑戦が寄与したことを誇りに思う」

蓮舫さんの挑戦も次の歴史を切り開くためには必要なステップだった、と言える日が

日本社会にも来ることを祈る。

取り合えず、カマラ・ハリス氏が大統領になったらいいな、と思う。

 

 

 

 

 

コメント (3)
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