↑イスラエル軍による空爆があったパレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトの学校で2024年7月14日、負傷した子どもを運ぶパレスチナ人男性=ロイター
「イスラエルの攻撃でガザにあるすべての学校は崩壊した」と
昨日ガザからXに投稿があった。
しかし、いまだに日本のネット界隈では
「ハマスが昨年10月にイスラエル攻撃をしたことが事の始まりで、全部ハマスが悪い」
と知らんくせに偉そうに断定する人々の声がコメント欄に溢れている。
なぜ人々が知らないかというと、日本のマスメディアがパレスチナ紛争の歴史について、
1948年のイスラエル建国の際、パレスチナ人の土地を強制的に強奪した、
あの「ナクバの悲劇」まで遡って伝えないからである。
なぜマスメディアが遡って正確に伝えないかというと、
日本政府におもねり、へつらっているからだ。
日本政府といえば、いつ如何なる場合にも常にへいこら媚び従っているアメリカ合衆国に
いつも通りおべっかを使っているのでナクバに言及するなどとんでもない。
アメリカ合衆国は、昔から他国がどうなろうと自国の利益に忠実なので
ユダヤ国家イスラエルがどんなに国際法違反を繰り返し、どんなにパレスチナ人を殺しても
「よ~し、よしよし。いい子だ、いい子だ」と甘やかし、お金は出すわ、武器はあげるわで、
イスラエルをとんでもない無法者国家に育て上げてしまった。
現在もなお、民主党、共和党問わず、アメリカは100%イスラエルの味方なのである。
アメリカの人たちは次期選挙で
「人殺し(トランプ)、強盗(バイデン)のどちらを選ぶか」という選択を迫られている。
しかし、世界全体を見渡した時、
既にアメリカの一極支配的パワー構造にあちこち亀裂が生じ、
世界諸国が次のステージを模索しつつある今、
いつまでも「腐っても鯛」のごとくアメリカにスリスリしている日本は
このまま行くとアメリカとともに奈落の底に沈んでいくことになる。
ま、それも日本人の多くが選択するならしかたがないが、
孫たちにこんな腐れカボチャのような日本を渡すことになるのが申し訳ない。
コスパだ、タイパだ、とうわ言のようにしゃべくる日本人が闊歩する中でも
人間が人間として繋がろうとする力がまだこの国に存在する限り、
今のひどい有様はひょっとしたら、百万分の1程度の確率で変わるかも知れない。
昨日19日、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区などへのイスラエルの占領政策をめぐり、
国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)は、長年の占領は国際法に反しているとして、
「イスラエルは占領を出来るだけ早く終結しなければならない」
とする勧告的意見を言い渡した。
ICJ構成メンバーの日本政府はこれに対してどんな立場を示すのだろう。