毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「忘れていなかった『はだしのゲン』の感想」No.1551

2015-12-30 17:58:14 | 日本語

12月30日(水)。

4年生「ビジネス日本語会話」最後の日で、試験日です。

最後と言っても4年生は来年1月15日ぐらいまでは試験続行のために

大学キャンパスに残っていますので、(今日でお別れ~)という感じは全然ありません。

この教室の暖房はぬる~い温かさが触ったら感じられる程度です。

でも、北向きで全く暖房が機能しない3年生の教室に比べたら断然マシです。

試験中、私は3階の教室の窓からキャンパスを見下ろし、

退屈なので写真を撮ったりしていました。

霞はp.m.2.5を含む大気汚染の様子です。

今日は265、重度汚染でスタートです。

(その後370:厳重汚染、さらに中度汚染166へと変遷しました。

一日のうちでもコロコロ変わるのです)。

下は厳重汚染の時間帯だったかと思います。

「花曇か 一瞬想像しましたが 実はやっぱり 塵の集まり・・・」

とか、暇なので一首詠みましたよ(笑)。


室内では2時間弱の試験タイム続行中。

もう、早くできた二人ほどが帰って行きました。

(クラスは元々17人でしたが2人が日本に留学し、総勢15人です)。

 

左が提出した試験解答です。右は・・・?

そう、先週鑑賞した後、「感想書いてね」と言っていた『裸足のゲン』でした!

私はすっかり忘れていたんでした~~!!!

 

短いのや、ちょっと長いのや、いくつかご紹介します。

日本・中国の方々ときっちり確認したいのは、

日中両国民は戦争を厭い、平和な暮らしが大切だと、心から思っている

ということです。

下の感想は日本のSEALD’sやT‐ns SOWL、ママの会の声と全く同質のものです。

一体、だれが戦争を煽っているのかを冷静に見極め、

私たち民衆は、それに対して対抗措置をとらなければなりません。

日本だ、中国だ、と国によって

庶民の平和を大切に思う気持ちに違いがあるはずがないのです。

 

――――――『はだしのゲン』感想 菏澤学院4年生――――――

 『戦争に負けると分かっていたなら、

なぜ、もう少し早く戦争を止めてくれなかったのかね。

せめて、一週間前に戦争が終わっていたら

広島も長崎も新型爆弾を落とされずに、

何十万の人たちが死なずに済んだのに……。』

上の言葉は私の胸に深く刺さった。

人間は自分の飽くなき欲望のため、他人の健康と命を簡単に無視する。

戦争と悪徳はいつも相伴う。

戦争を経験した年代ばかりでなく、若い私たちもみんな、戦争を嫌っている。

戦争はもう御免だ。

(劉 田)

 

 今、『はだしのゲン』というアニメを観たばかりなんだ。

ものすごく感動したので、一応その感想を書いてみようと思う。

 始めのシーンはお父さんと子ども、3人で原野に走る場面だ。

お父さんはこう言った。

「この原野の麦はとても丈夫で頑固な作物なので、

君たちは麦に学んで、強く生きていくんだぞ。」

2人の子どもはずっと笑って原野を駆け回っていた。

私は(なんて元気な子どもなんだ)と思った。

 家に帰った後、子供二人は妊娠中のお母さんに栄養を補うために

他所の家の池で鯉を釣った。

子どもたちの親を思う優しさが出ている場面だ。

あの時は戦争中なので、警報がよく鳴ったが、敵は全然来ない。

戦争のことを心配しながらも、この一家は一緒に楽しんで暮らしている。

この表面的な楽しさは深い意味を含んでいる。

これらはその後の苦しみを対比させるための作者の技だ。

 そして、災難が起きた。アメリカ軍が広島市上空から落とした一つの爆弾が、

人々の悪夢になった。

広島が人間地獄になった。

皮膚がめくれた人間や、目が飛び出た人間、

そして足に蛆虫が湧いた人間たちの様子は、

この世の地獄だ。

生きている人間がゾンビになった。

幸せなゲンの一家も災難から逃れられなくて、父親と弟、姉が死んだ。

(許されない!)

この光景がビンビン響いた私はそう思った。

その後生まれた赤ちゃんは栄養不足のせいで死んだ。

ゲンちゃんとお母さんは二人、呆然となり、

なんの張合いもなく、ただ生き続けていた。

この原爆は今もどんなに多い傷を残しているか、私は見なくてもわかる。

これらは全て人間自身の犯した過ちだと思う。

(張 燕)


 人間には、いつでも必ず情けがあると思います。

原子爆弾が長崎、広島に投下された時、

全滅というほどひどい目に遭った多くの人たちは、

水もご飯もないばかりでなく、自分自身も色々な病気に罹って苦しく死にました。

民衆は生きていくすべがなかったと言っても過言ではないと思います。

 主人公のゲンちゃんが、戦争の中で自分の家族のメンバーが死ぬのを

直に見なければならなかったことは、どんなに辛かったでしょう。

でも、お父さんとの約束を守るために、

必死に生き抜こうと覚悟したゲンちゃんは、

どんなに苦しいことがあっても、

頑張ってお母さんと妹さんのことを守らなければなりません。

 自分はどんなに苦労しても、その決意を変えないゲンちゃんは、

弟が生きていた時、一緒に魚を盗んでおかあさんに食べさせたことがあります。

魚を盗まれたお爺さんも、ゲンちゃんの話を聞いてから、

魚をとるのを許可しました。

隣りのおじさんも、ゲンちゃんのお母さんのことを聞いて、

心を込めて食料をあげました。

 幸いなことに、放射能で何十年も不毛だと言われた大地に草の芽が出ました。

お金持ちの、怪我をした弟さんも元気を出して、

再び生きる気持ちを取り戻しました。

それは、生きることはそれだけで意味があるからではないでしょうか。

そして、世間には悪い人よりいい人が必ずたくさんいます。

ですので、どんなことがあっても、元気を出して頑張って生きて行きましょう。

(滕 坤)

―――――――――――――――――――――――――――続く(かも)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「一学期末試験(前半)始ま... | トップ | 「大晦日、山東省で日本軍の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本語」カテゴリの最新記事