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毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「少数民族・土屋族の人々」2014年6月16日(月)No.921

2014-06-16 21:46:34 | 中国事情

湖南省張家界付近には約120万人の土屋族(Tujiaーzu)が暮らしており、

その数は中国全土430万人の土屋族の4分の1強にあたると、

宿舎のオーナーは説明した。 

しかし、wikipediaによれば全中国835万人(2010.11月調べ)となっており、

落差が激しい。

それはともかく、土屋族の人々はこんな切り立った断崖絶壁の山々で、

どうやって暮らしていたのだろうか。

1982年に世界自然遺産に指定されるまで、

地元の人々は、狩猟と農業で自給自足的生活を送っていたそうだ。

森には猪、猿がたくさん生息する。

観光客の餌を目当てに猿はどんどん人間に接近してくる。

看板には「猿に餌を与えないでください」と書いてあるのに、

多くの人々は、それを無視して、ときには、アイスキャンデーなどまで

与えている。どうしようもない。


土屋族の代表料理の一つが下の写真で、

干し肉を戻したものと豆腐、野菜などを炒めている。

唐辛子は江西省以上にふんだんに使われている。

これは「辛くしないでね」と注文したもの。

 

これがその干し肉。表面は黴が生えているが、洗うので大丈夫なのだろう。

 

我が3人娘に囲まれているのは、張家界きっての名ガイド、熊(Xiong)さん。

土屋族の人々はみんなこのような顔をしているのかといえば、

NO!である。熊さんはガイドで毎日山々を歩き回っているので、

無駄な肉がなく、敏捷な人である。

 

かたや宿舎のオーナーは丸顔で、日本のタレントの誰かに似ている。

チェックのシャツを着て、宿泊客に張家界の歩き方の説明をしている人。

食卓には朝食のお粥とマントウ、漬け物が並んでいる。

食事は、外の吹き抜きでする。

 

張家界の山々には、以前、山賊が跳梁跋扈し、

麓の住民を襲っては金品を奪い、また、若い女性をさらって自分の妻にした。

それを恐れて、若い娘は四六時中家の中に閉じこもって暮らしていたそうだ。

土屋少数民族の貸し衣装屋さんに、他にはないこういうのがあった。

黒装束は山賊役、美しい衣装は麓の娘役で、

中国人観光客が演技を楽しんでいた。こういうところは大阪的か?

 

 

峡谷に「ヤッホー!」「日本、大好きー!」

などと、叫んでこだまが返るのを楽しんでいたら、

ガイドの熊さんが、

「山賊は出て行けー!」

と叫んだので、山賊との戦いは土屋族の人々にとって

かなり死活問題だったのだなあ、と思った。

 

最後に、我が3人娘が土屋族の民族衣装で撮影。

写真を撮ってくれて20元だった。

3人とも最初は「似合わないから~」とか言って、

尻込みしていたが、いざ着てみると、みんなとても素敵なお嬢さんに

変身した。昔だったら、すぐ山賊に誘拐されたであろう。

↓劉慧さん。

 

↓余立君さん。

 

↓施芳芳さん。

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