昨日19日は尼崎市園田の「もぐもぐ祭り」(第13回)、
会場の猪名川自然林を含む猪名川公園へと向かった。
(孫の世話、孫の世話)。
以前、園田に15年以上住んでいたが、なにしろ生来の方向音痴だ。
午前11時に園田駅で友人と待ち合わせして、
事前に娘から聞いていた道順を辿りながら、内心おぼつかなかった。
しかし、驚くほど順調に会場である猪名川公園に着いてしまった。
駅から約20分、単純なコースだったこともあるが、
それにも増して、以前と風景がほとんど変わらず、
まるで故郷に帰ったかのごときの道行だったからでもある。
途中、貸農園があり、数人が自分の借りている区画で熱心に作業をしていた。
自転車で行けるところにこんな農園を借りられたらいいなあ…。
今住んでいる大阪市淀川区では夢のまた夢だろうか。
家々のフェンスには花がいっぱい。
「もぐもぐ祭り」会場の猪名川公園は、すでに家族連れでにぎわっていた。
この祭りは、もともと、行政とは無関係に園田地域の住民グループが始めたもので、
そのまま、市民自前のイベントとして今年13年目をむかえた。
今年の実行委員会のメンバーは30~40代がメインだという。
(ということは、第1回目の時分は中学生・高校生ぐらいだったはず)。
多くは地元出身というのも、すごいことである。
地域で育ち、地域で暮らし、地域を盛り立てている。
昨日、この祭りではやたらに小さい子が目立った。
それというのも地元の若者が結婚して子どもが生まれ、
家族で祭りに参加しているからだろう。
これって、町づくりとしてかなり理想的なんじゃないかな。
多くの都市で「若者参画」「女性参画」等を政策として打ち出し、
自治都市づくりに苦労しているが、
ここ尼崎市は住民自治という点で全国でも引けを取らないところだと思う。
市長からして若い。現在就任して4年になる稲村和美さんはまだ41歳だ(尼っ子)。
神戸大学4年の時に阪神淡路大震災に遭遇し、「神大総合ボランティアセンター」を
立ち上げ、初代代表を務めた筋金入りだが、
そう言えば、我が娘・息子も含め、地震当時、子どもたちはボランティア活動に
どれほど真剣に取り組んだか知れない。
当時の子どもたち世代が、この集会を切り盛りしているのだ。ナットク。
45万人の人口、市民運動・ボランティア精神の土台がしっかりしたこの町には、
「カジノで財政再建」などといった、
下品で行き当たりばったりな政策が通用しない、自前で頑張る人々が暮らしている。
もちろん、若者たちをサポートする年配者の層も厚い。
この餅つきおじさんグループは、去年、小学校の盆踊り大会のときもいてはった。
野外バームクーヘン作り。これも毎年お馴染みだそうだ。
その上、今回はこんな芸術家にも会えた(笑)。
灯油のポンプをくわえているこの人は、
これを楽器として演奏しているのである。
ちゃんとリコーダーになるように穴をあけてある。
このどや顔…。
この若者も園田の住民らしい。
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