キラキラ

毎日の生活を写真と共に綴っていきます。

ビラルの世界

2013-01-05 05:12:05 | Weblog

1月4日(金)の昨日、七藝まで出かけました。

私は、この七藝で上映される映画がわりあい好きです。

 

 

するどいストーリーであったり、これでもかと社会の

暗部を捉えている作品が多いように思います。

 

視点もグローバルで広く社会を知ることもできます。

 

 

 

(この日の七藝は結構 観客が入っていました。)

 

 

 

 

今回は 『ビラルの世界』 を鑑賞しました。

 

 3歳のビラルは忙しい。洪水になった路地で水遊びをしたり、目の

見えない両親の手を取って通りを渡ったり、弟ハムザをいじめては

泣かせる毎日です。

 

 

 

カンカンになった父さんのお仕置きから身を隠すことも知っている。

一家が暮らす狭い部屋の外は、路地が入り組むスラム街。

カメラはビラルを追いかけ、音と光が氾濫する世界へと私たちを

誘います。

 

 

 

 

 

(すごい目力だとおもいます!!)

 

 

 

 

ソーラブ・サーランギ監督は、ビラルの澄んだ瞳に魅せられて

映画制作をを決めたという。

 

 

 

スラム街の生活は、私にとっては驚きの連続でしたが・・・。

その喧噪の中でビラル一家は逞しく、明るく生きぬきます。

 

 

両親は共に幼いころに目が見えなくなりました。

盲学校で知り合い宗教の違いを乗り越えて恋に落ち

妻が改宗し、夫の母親や親戚の住む地区に住み

子どもが生まれました。

 

 

 

 

 

(七藝でもらったパンフレット)

 

 

 

ビラル一家は詐欺にあい、金をだまし取られるなど、たくさんの

困難が襲います。

でも、障害をものともせず、長屋のような隣近所との濃い

つながりの中で果敢に愛情深くビラルたちを育てています。

 

 

インドのコルカタ(カルカッタ)のスラム街に生きる

ビラルはただ今は10歳になり、妹もできました。

弟と妹の3人で学校に通っています。

 

アムステルダムの映画祭で この映画が上映され、

IDFA賞を受賞しました。その賞金は金額としては

多いというわけではありませんが、サーランギ監督は

ビラル一家の教育資金として使っています。

 

 

 

 

 

(帰りに寄った阪急では、力強い和太鼓の演奏が。)

 

 

 

日本の豊かな日常で生活している私には、色々考えさせられる

映画となりました。

 

 人として生きぬく力の素晴らしさも知ることができました。

 

そして、映画のもつ力強さも感じます。

 

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