キラキラ

毎日の生活を写真と共に綴っていきます。

絶望老人

2020-02-04 07:05:40 | Weblog
いつものように西図書館で借りて1月中旬に読了。

老人を描いた小説かな?と思いながら予約して

借りたのですが、そうにあらず。


今を生きる老人たちにインタビューして、その姿を

ドキュメンタリー風にまとめています。







(絶望とは、すっかり希望を失うこと です!!)






現在の恵まれていない老人たちの苦しい胸の内を

吐露した例が多く、読んでいてちょっとしんどくなる時も。




金銭的に不自由なく、高級老人ホームに入っていても

生活がすべて人任せの人には、生きる気力に欠け、表情が乏しいと。

(毎朝体温を計り、少しでも体調が悪いと即 それなりの

 対応をするので、長生きするらしい。)






(テレビの画面でお目にかかったような 著者の 新郷由起 さん)





また、刑務所を出たり入ったりの入れ墨有りの老人を

アパートの一室でインタビューをしていた。

言葉の行き違いで何かあったら、怖いだろうなぁ~ と

思いながら読んでいたけど、そんな人に限って人生に観念していたり。








(老後破産 という言葉を初めて知って。)





その他にも何例ものインタビューが描かれていて。

総じて、老いの日々を『貧困・無縁・独居』 で暮らしている

老人が多かった。

その生き様から老後は、【趣味、人間関係、好奇心を持つ】ことが

大切と分かる。(分かっても実践しないと!)








(これも読んでみたいような、読みたくないような・・・。)





最後に著者が言いたかったことは

〜 人は生きてきた通りに老いる。老年期にこそ成長と歩みのすべてが表出する。

己の生き様に応じたそれぞれの結末へ導かれる。~

その通りだろうなぁ~。とナットク!!


老後という人生の終末を生き抜くのは、大変なのであります。



コメント
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