国際結婚のカップルの間の子どもをハーフと言いますね。
ソウル日本人学校にも,日韓のハーフが結構いましたが,子どもたちが学校で,「ハーフという言葉は使わないように」と言われたそうです。二つの文化を知っているのだから,「ダブル」と呼ぼうと。
私は,「ハーフ」に別に否定的な意味を感じていなかったので,そんな必要はないと思いました。
ところで,韓国で,ハーフを何というか。
これが,混血児(ホニョラ)なんですね。
日本でもかつて使われていましたが,今は使わない。
韓国で混血児と言えば,日本同様,米軍政時代に米国人男性と韓国人女性の間に生まれた子どもが代表的です。その後,ベトナム戦争のとき,大挙ベトナムに渡った韓国人兵士・民間人とベトナム人女性の間にできた子ども。そして,最近では嫁不足の農村男性と東南アジア人女性との間の子どもが,新手のホニョラです。
2006年,NFLで韓国系アメリカ人のハインズ・ウォードがMVPに輝いたとき,混血児に対する差別問題が話題になりました(→リンク)。
同時に「混血児」という言葉の差別性も取り上げられた。そもそも「混血児」は子どもだから,大人に使うのはおかしい。それで,「混血人」(ホニョリン)という言葉も作られましたが,一般には大人も子どももひっくるめて「混血児」と言います(韓国では漢字を使わないので,このへんがいい加減になっているようです)。
SBSのニュースにこんなのがありました(→リンク,韓国語)。
8ニュース 混血人差別は言葉から始まります。
よく混血人を「間(あい)の子」とか「混血児」と呼びますが,「間の子」は種の異なる獣の間に生まれた子を指す固有語で,1930年代以後混血人を貶める意味で使われ始めました。
最近,韓国人の農村独身男性とアジア各国の女性の間に生まれた子どもを指す「コシアン」という新語が生まれるほど,国際結婚も多くなりました。
我が国同様血統主義が強い隣国日本では,混血人を「ハーフ」と呼びますが,これは血が半分ずつ混じったという意味です。
不完全な人間というニュアンスが強いため,最近は「ミックス」や「ダブル」を使おうという動きがあります。
グローバル時代,混血人を二つの民族の強みを併せ持ったフュージョン型人材とみなす認識の転換が必要ではないでしょうか。
今のところ,「言い換え語」はまだできていないようです。
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どうも納得いかないものが散見されますが…
韓国ではまだ치매(痴呆)のままですね。
まあ、日本で年をとっても残留孤児というのに違和感を覚えたことがあります。