26年ぶりに「完全帰国」したKさんと、少し早目の忘年会をしました。
Kさんは、一時期、韓国の大学で、外国人に韓国語を教えていたことがあります。韓国で日本人が外国人相手に韓国語を教えたことがある人なんて、Kさん以外にいないかもしれません。そのとき、初めてのクラスの生徒に、Sさんがいました。Sさんは韓国語を習得したあと、韓国の大学院で幼児教育を勉強。私を含めて、ソウルでよく飲んだものでした。
そのSさんが、Kさんの帰国を聞いて、仙台から会いに来るというのです。
場所は、Sさんのリクエストで、新大久保の羊の串焼きの「千里香」。朝鮮族がやっている店です。
待ち合わせ場所に少し遅れて現れたSさん、まだホテルにチェックインしていないということで、いったん店でビールの乾杯をしたあと、ホテルに行きました。
「この近くなの、ホテル?」
「ええ、1泊4000円のところを見つけたので」
「そりゃ安すぎる。怪しいね」
「寝るだけですから」
注文した串焼きを焼いている途中で、ビールが空きました。
「やっぱり韓国焼酎でしょう」
「アジュンマ、チャミスル ハナ(チャミスル1本)」
この店は、日本語、韓国語(朝鮮語?)、中国語が通じます。
ところが出てきたチャミスルは常温。
「チャガウンゴオプソ?(冷たいのないの?)」
「チャンカンマニョ」(ちょっとまってください)
Sさんが店に戻った直後に、冷たいチャミスルが出てきました。
「なんだ、あるんじゃん」
「ああ、さっき店の人がダッシュしてたのにすれ違いましたよ」
「冷たいのを買いに行ったのか、ハハハ」
Sさんが故郷仙台に帰ったのは2011年初め。その直後に東日本大震災が襲い、Sさんも被災しました。
結局、学業を続けることをあきらめ、家業の電器屋を継ぐことに。
「最近は土木もやってますよ。とにかく金稼がなきゃならないから」
「苦労してるね」
Kさんは認知症のお母さんの介護、私は妻の介護、三者三様です。
話題は、昔飲み歩いたディープ韓国の思い出に。
「カリボンドンはまだ健在?」
ソウル南方の朝鮮族集住地です。
「あそこで中国式の犬鍋食べたね」
「次に集まるときは韓国にしましょうか」
「いいですね。タイや台湾でもいいよ」
「そうしよう!」
酔っ払い特有の非現実的な会話で盛り上がります。
「Y君も呼ぼう」
Y君というのは、Kさんのもう一人の教え子です。私が初めて会った当時は大学生でしたが、生協に就職、結婚もして、子どもがいるとのこと。今日も声をかけたのですが、年末で忙しくて来られなかったのが残念です。
二次会は確かワバーに行ったと思いますが、定かではない。大いに盛り上がり、再会を期して最終電車に乗り込みました。
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